せいりゃくけっこん Daiki.A 2 (ページ37)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:11,657 hit

結婚 37 ページ37

あれから一週間後。

「おはよ！A」

山田君とも普通になって

平穏な１日を過ごしている今日この頃。

でも、

一つ悲しいことがありました。

「有岡は、もういったの？」

「うん。…もう、いっちゃったよ」

ひどいよね、

何も言わず行っちゃったんだよ。

私にくらい先におしえてくれてもいいじゃん。

だって学校でクラスメイトと一緒に知ったんだよ、

LINEで大貴に問いただしても、何も言わない。

いつもと同じように

何もなかったかのように

話をするだけ。

大貴はなんでそんなことするの？

寂しくさせないようにするため？

私を安心させるため？

そんなの、

そんなの、

そんなのひどいよ！そんなのつらいだけだよ！

大貴が辛いなら頼ってほしい。

相談してほしい。

そして一緒に分かち合いたい。

こんなこといったら、重い彼女だと思うかな？

でも、でもね？

優しく笑って"心配すんな"っていってる君しか想像できない。

それくらい、大切にしてもらって大貴のことが好きなのに。

なんで、私のところから離れるの？

いつものように

"じゃあ、またな！"

っていって去っていったあの日。

あれが最後の日だったなんて。

どんなに会いたくても、

もう君へは会えない。

その優しい瞳で見つめてほしくても見つめてくれない。

その大きな手で包み込んでほしいのにしてもらえない。

私の大好きな彼氏。

有岡大貴が

アメリカへ行きました。