結婚 33 ページ33
「お邪魔します。」
「どうぞ〜」
初めて入った大貴の部屋。
物が少なくて、黒で統一させてある。
私の部屋とは全然違うな〜、
「ささっ！座って〜」
「ありがと、」
「お茶とオレンジジュース、どっちがいい？」
そう、冷蔵庫を覗きながら話しかけた。
なんだか、新鮮。
将来、結婚したらこんなかんじなのかな？
そんな先のことを思ったり、なんて。
「じゃあ、山田くん！お願いします」
「うん。俺、こんな容姿だからいつだってモテてたっていったよね？
自分で言うのもなんだけどね、
でも、Aは違った。最初っから違った。
その頃の俺には違和感しかなかった。
それでそのあと、Aには彼氏がいるって知って、それのせいか！って思った。
でも、他の女だったら彼氏がいても俺には好意を抱いてくれた。だから、Aにも好意を持ってもらいたくて様々なことをした。
大抵は好意を持ってくれる作戦でもAは見向きもしなかった。
だから、それにイラついてAを責めた。
そのときは、感情が上回ってて。
自分ではどうすることも出来なかったんだ。
でも、俺がしたことは悪いことだと思った。
だからあの時俺は謝りにきたんだ。」
「ご、ごめんなさい。謝りにきたなんて知らなくて、、」
「いや、普通ならあーなるよ、Aは悪くない」
山田くんはいつも私は悪くないといってなだめる。
「うーん、まぁ事情があったにせよ、Aに触れたんだな。」
大貴が軽く睨み付けた。
「ううっ、ごめん！もう何もしないから！！許して！」
「そう、逃れられると思うなーって！おい！山田！逃げんじゃねぇーよ！！」
「じゃあ、お邪魔しましたー！Aー！バイバイ！」
どたばたしながら部屋を出ていった山田くん。
一段落ついたな。
自分の気持ちも伝えて、山田くんの意見も聞けて。
よかった。
ーー
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作者名：夢 x他1人 | 作成日時：2017年11月20日 23時
