結婚 21 ページ21
大貴side
Aに文化祭回ろ？って言われた。
Aは他の女子とでも回ると思っていたから意外だった。
そして、私達って、、、A１人じゃないんだ。
なんだかな〜、
「裕翔と私と山田くん！」
裕翔と山田〜！？
男かよ！！！
俺はAの肩をつかんで
「絶対いく！てか俺なしじゃいかせない。心配だし」
最後にポロっと本音がもれてしまった。
後ろで裕翔が声をころして爆笑している。
体があつくなり、真っ赤になっていることが俺でもわかる。
すると、Aが心配そうに俺の額に手をあてて、
「大貴、大丈夫？」
と近づいてきた。
柔軟剤か香水かよくわからないけど、すごいいい匂いがして、更に恥ずかしくなった。
これ以上近くにいると、壊れそうだったので顔を背けた。
そして、再びAを見ると切なそうな泣きそうなそんな顔をしていた。
え、なんで？
俺、Aのこと傷つけた？
重たい空気が流れる。
でも違うってことを伝えたくて、勘違いだよ？っていうのを知ってほしくて、俺は色々と意味のわからないことを発していた。
「あ！いや、違う。っていうかなんていうか、、その、別に嫌じゃなかったから。」
「へ？」
「だ、だからその、、た、たまには〜その〜さっきみたいなこと、していいから」
ああぁー！！
俺なにいってんの？
Aの頭には？がいっぱい。
すぐに俺は屋上から逃げた。
これ以上いると、もっとやらかしそうだったから。
でもAの顔から不安は消えてた。
それなら、別にいいかな。
なーんて、思ったりして
Aには笑っててほしいんだ。
泣かせるようなことはしたくない。
だから俺ももっと、大人にならなきゃな…。
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作者名：夢 x他1人 | 作成日時：2017年11月20日 23時
