結婚 16 ページ16
私は昨日まとめたことを山田くんに話した。
「Aすげ〜、…俺何も役立てなくてごめんね、、昨日もすぐ行っちゃって」
「うんん、気にしないで！私は帰宅部だから時間があるだけだよ！部活頑張らないといけないからね！」
すると、山田くんは少し呆れたように、
「またそうやって、、人のことかばっちゃって。
まず、自分のことを考えろよな？
体がいくつあってもたりなくなるぞ？
無理しないで、分担しながら文化祭を進めよう！…ね？A」
山田くんの言葉が、優しさが普通に嬉しかった。
じゃあ、山田くんにも仕事を頼んでみようかな？
「じゃあ！山田くんはこの経費内で納められるように、予算を立てて？結構多いけど、１人で大丈夫？」
息を飲み、それでも受け入れようとしていた山田くん。
「うん！できる！任せて！！」
山田くんに仕事を任せたら、ちょっと時間に余裕ができた。
大貴…今何してるかな〜？
「大貴君はAちゃんの隣にいます。なーんて笑」
といって、繋いだ手を私に見せながら言った。
「大貴？！…って前も同じことがあったような、」
「あのさ、裕翔から聞いたんだけどね、A、山田と実行委員してるの？」
「ん？うん。え、でもくじで決まったから意志的にしたものじゃなくて、その、」
「わかってるよ、…でも」
「で、でも？」
「焼きもちはやくかな〜。」
「え？！」
「いや、当然でしょ！俺には嫉妬する権利があるんだから！」
握る力が少し強くなった。
「嫉妬する権利？」
「Aのことが大好きなほど、嫉妬する権利があるんだよ？へへっ、」
恥ずかしかったし、嬉しかったし、色んな感情が入り交じって言葉を発することができない。
「そろそろ教室戻るか…。また放課後な！」
大貴と離れたあともまだ手の感触が残っている。
大貴の温もりがまだ残っている。
そんなことでも喜ぶのって私、そうとうな大貴中毒になったのかもしれない。
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作者名：夢 x他1人 | 作成日時：2017年11月20日 23時
