結婚 1 ページ1
私と大貴の歯車がどんどん外れて、バラバラになりそうになっている。
今、こうやって続いてるのは大貴のおかげ。
大貴が別れようといったらそこで終わり。
私に断る権利なんてない。
私は一般庶民で、大貴は違うところの人。
生まれ育った場所が違うだけで、生き方も違う、考え方も違う。
今、私たちを繋いでる糸が切れそうになっている。
「A…、好きな人できた？」
「……違うよ！いないよ？」
「うん、でもじゃあさ、最初の間はなに？迷ったってことは何かあるんだよね？！」
大貴が我にかえり
「あ、ごめん」
といった。
でも確かに大貴の言うとおりだ。
なんで、すぐに違うって言えなかったの？
そんなことを考えてたら、
外は暗くなってきて、景色が見えなくなってきた。
そして、体にあったかいものが…。
「大貴…、、離れよ？ね？」
「いーや、」
大貴は私のお腹に顔をうずくめて手を回してぎゅっと抱き締めている。
なぜこうなったのかはよくわからない。
「大貴ーーー！！」
「Aの心はね、俺でいっぱいじゃないとダメなの！」
「え？」
「だから、誰かを考える隙間を与えないようにAの頭の中を俺でいっぱいにするの！」
「それなら、文句ないでしょ？」
そういって大貴は、はにかんだ笑顔を見せた。
「大貴…。」
そういって私は大貴の首に手を回して誘う
「A…、」
大貴が優しく優しくキスをした。
一回離して、もう一度重ねた。
「んん、、、」
次のキスは長い濃いキスだった。
月だけが私たちを照らしている。
「大貴、、好き。。」
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作者名：夢 x他1人 | 作成日時：2017年11月20日 23時
