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結婚 26 ページ26
私は学校を飛び出して、家にも帰らず街をほっつき歩いた。
私、こんな悪い子だったっけ？
そう思いながらも帰ろうとは思わなかった。
私の知っている人にはもう、嫌われちゃってるから私が戻っても…
「…。A」
聞き覚えのある声で
甘くて安心感があって
私の大好きな人の声が後ろから聞こえた。
後ろを振り向くと、手をパーカーに突っ込んでこっちを見ている大貴がいた。
「大貴…、、」
「A、帰ろう？」
帰らないって思っていたけど、
「うん。」
手を繋ごう？っていってくる大貴の優しさに
すべてを受け止めてくれる大貴の優しさに
私は負けた。
「ん、」
私の手を繋ぎ、その手をポケットに突っ込んだ。
「大貴…？」
「冷えんだろ？」
そういった大貴は耳を赤くしていた。
「…ありがと、」
というと、ポケットの中で握られた手を強く握り返してくれた。
大貴の可愛い照れ隠しだ。
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作者名：夢 x他1人 | 作成日時：2017年11月20日 23時
