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翌日。
「うおおおおおお!!!」
「らあああ!!」
「日向うるせえ!!無駄に叫ぶと後でへばるぞ!!」
『元気だな………。』
今日は朝からロードワークがあった。
いつもの如く緩くゆっくり走ってはいるが、今回は違う。
大事を取り腰の怪我を労るよう、主将や監督からも手抜きの許可が出ている。
僕はここぞとばかりにそれを最大限利用した。
どれだけ遅れても誰にも何も言われないこの環境。
“頑張っているふり”をしなくていいという状況。
とてつもなく気が楽だ。
後ろから緩く追いかけていると、いつの間にか前には誰もいなくなっていた。
………おお、僕1人だ。
道に迷ってしまわないか心配だ。
………………。
『………あれ、ルートどこだっけ。』
完璧に迷った。
どこ行けばいいんだっけ……と、額に汗が滲む。
適当に当てずっぽうで走っているが、本当にどこに行くか分からなくなりそう。
てかもうなってる。
『あれ………日向くん。』
適当に曲がった先には、知らない………赤いジャージの人と話す日向くんがいた。
『日向くん、』
「あっ、紕波さん!!すみません迷いました!!」
………君もか。
頼りになるかと少しだけ信頼したがそんなことは無かったようだ。
日向くんだししょうがないか…………。
『………僕も。2人で追いつこ、誰も居なくなっちゃって。』
「おれも分かんないんですけど!!」
『えー………嘘。早く行かないと。怒られる。』
僕は日向くんの横にいる他校のプリン頭の人に目をやる。
彼もこちらを見ていて、一瞬だけ微かに目が合った。
…………何だか、不思議な既視感を感じた。
『………ほら、行こ。早くしないと僕1人で行くから。』
「ちょっ待ってえええ!!!」
僕は日向くんを置いて先程の路地を曲がった。
「
……………けんま？
日向くんじゃない誰かの声がそう……恐らく、プリン頭のあの人のことを呼んだ。
“けんま”………いや、“研磨”。
僕はその名前を確かに知っていた。
「紕波さん待って、待ってください!!!」
後ろから、日向くんの僕を追いかける声が聞こえた。
…………そっか、あの子“研磨”って言うんだ。
話しかけには行かない。何となく、もうそこにはいない気がしたから。
でも。
音駒高校は……多分、赤のジャージだったから。
『………また会えるね、研磨。』
僕の心はどことなく踊っていた。
柄にもなく、嬉しかった。
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ほし(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます〜！(*´˘`*)♡お気遣い嬉しいです！こちらこそ、今後とも当作品をよろしくお願いいたします！_(._.)_ (4月16日 20時) (
レス) @page32 id: 28a3212d82 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初めまして！思いきってコメント失礼します!!この神作に出会ってしばらく経ちますが、ほんとにめちゃめちゃ面白いです…！学業もあるということなので、色々忙しいかと思いますが無理せず更新頑張ってください！これからも応援しています!! (4月15日 17時) (レス) @page32 id: cd5bbf6078 (このIDを非表示/違反報告)
ほし(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます！勿論、及川さんとの絡みはこれからも深堀して盛り込んでいくつもりです……！少し待っていただければ幸いです！ (4月14日 21時) (レス) id: 28a3212d82 (このIDを非表示/違反報告)
ほし(プロフ) - まなみさん» コメントありがとうございます〜！研磨との絡みはプライベートの話や合宿、ゴ決などで出そうと思ってます！研磨の出番かなり多くなると思うので楽しみにしていただければと思います……！ (4月14日 21時) (レス) @page32 id: 28a3212d82 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - コメント失礼します。十和くんが本気を出すの楽しみです(｡•̀ᴗ-)✧できれば及川さんとの絡みが見てみたいです〜！これからも応援してます！！お体に気をつけて更新頑張ってください☺ (4月14日 20時) (レス) id: 63ae223e49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほし | 作成日時：2024年3月21日 22時
