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ブロック、セットアップ、レシーブ…………
………様々な場面で選手は頭を使い、繋いで、
だが、あの人の視線はいつも試合の鍵となる何処かを一点に見つめていて、
誰も気づかない様な、
本当に些細な視線や挙動ですら見逃さない。
あの人自身も、その観察力を存分に生かして相手を欺き、
表立ってでなくとも裏から密かに、
＿＿＿
余程優秀な人、例えば及川さん辺りでなければ気付かないだろう。
紕波さんは、スパイクやサーブが上手いだけのただのWSなんかじゃないことに。
そこら辺にいる有象無象の“天才達”とは訳が違うことに。
誰かが、その人を “白い創造主” と呼んだ。
いつの間にかその人には “天才” という肩書きがついていた。
暫くは、週刊誌などで取り上げられたり、
他校で噂される程には有名になったらしい。
俺もよく、名前を聞いては少しだけ心を踊らせていたことを微かに覚えている。
＿＿＿＿だが、だ。
ある時を境に、その異名はパッタリと聞かなくなった。
そうしてその人の名前は世間から薄れていった。
疑問を持ったりもしたが、何せ俺は、その頃進学関係で忙しい時期だったから気を配ってもられなかった。
どうせ、北一に進学すれば直接会える。
話せるし、プレーを見ることだって出来る。
ならいいか、と。俺はそう自己完結させてそのことは深く追わなかった。
だから、だからこそ俺は怒りを覚えたのだ。
『…………あー、めんどくさ。』
練習中にぼそりと、近くにいた俺だけに届いたその一言。
サーブはあの時のジャンプサーブなんかじゃなく、普通のサーブで、
コースも適当に選んでいるように見えて、
届かないボールのレシーブは頑張っている振りをして簡単に諦め、
打つボールは緩いボールかフェイントだらけ。
…………誰だ、この人。
あの時見たその人ではなかった。
間違いなく同一人物だけど、俺には別の生き物に見えて仕方がなかった。
鋭いサーブも、相手を欺くスパイクも、
あの、裏から操られているかのような不思議な感覚も。
その人には何も無い。
ただあるのは、漠然としか“違和感”。
可もなく不可もなく、というのが1番正しいだろうか。
ミスもなければ、目立つ部分もない。
不自然なまでの地味さと余裕さに、決定的な違和感を感じたのだ。
おそらく、気づいていたのは俺だけだったが。
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ほし(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます〜！(*´˘`*)♡お気遣い嬉しいです！こちらこそ、今後とも当作品をよろしくお願いいたします！_(._.)_ (4月16日 20時) (
レス) @page32 id: 28a3212d82 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初めまして！思いきってコメント失礼します!!この神作に出会ってしばらく経ちますが、ほんとにめちゃめちゃ面白いです…！学業もあるということなので、色々忙しいかと思いますが無理せず更新頑張ってください！これからも応援しています!! (4月15日 17時) (レス) @page32 id: cd5bbf6078 (このIDを非表示/違反報告)
ほし(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます！勿論、及川さんとの絡みはこれからも深堀して盛り込んでいくつもりです……！少し待っていただければ幸いです！ (4月14日 21時) (レス) id: 28a3212d82 (このIDを非表示/違反報告)
ほし(プロフ) - まなみさん» コメントありがとうございます〜！研磨との絡みはプライベートの話や合宿、ゴ決などで出そうと思ってます！研磨の出番かなり多くなると思うので楽しみにしていただければと思います……！ (4月14日 21時) (レス) @page32 id: 28a3212d82 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - コメント失礼します。十和くんが本気を出すの楽しみです(｡•̀ᴗ-)✧できれば及川さんとの絡みが見てみたいです〜！これからも応援してます！！お体に気をつけて更新頑張ってください☺ (4月14日 20時) (レス) id: 63ae223e49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほし | 作成日時：2024年3月21日 22時
