理由 ページ4
「えっ……おじいちゃん今、"時雨ちゃん"って言った?」
『今日からよろしくお願いします。えっと……オペラさん、鈴木入間君?お兄ちゃんっていった方がいいのかな?』
「はい。よろしくお願いします。」
時雨が軽く挨拶をすると入間の目が丸くなった
「ぇぇええええぇーーー!!」
「何?君たち知り合い?」
『元クラスメイトです。』
「成程じゃあ人見知りしないね。仲良くてね〜!」
「いや、待て待て待て、何で夜桜さんが!?」
『時雨でいいよ。話せば長くなるんだけど……』
〈少し前〉
時雨は深くて暗い夜の闇に包まれた森の中を歩いていた
夜明け前ということもあり、酷く寒く暗い為、小さく震えていた
「ねぇ君。」
暫く経った頃どこからが声が降ってきた
サリバンだ
そう。時雨はある理由から親に過度な虐待を受けさせられていたのだ。
しかし、普段学校ではそんな素振りをみせたことは無かった。
故に時雨への虐待は酷くなるばかりであった。
元々、時雨の家族は仲がいい事で近所の間で有名だった
何故このようなことになったと言うと、彼女の"目"にある。
彼女の目は元々青い綺麗な瞳だった。ある日道端に落ちていたネックレスを拾った途端みるみると目が赤く染ったのだ。
両親は最初気味悪く思ったが、心配していた。然し、ネックレスの力は瞳の色を変えるだけではなかったのだ。
ネックレスを手にしてから数ヶ月後彼女は、奇妙な力がそなわったことに気付いた。
手から炎を出したり雷を呼び出したり、動物と心を通わせたり等、頭に浮かんだ事がなんでも出来たのだ。
両親は流石に恐ろしいものを扱うような態度に変わった。それが何時しか虐待になってしまったのだ。
いつも辛さを笑顔の裏に隠したままでいた時雨も限界はある
壊れかけた時に助け出してくれたのがサリバンだったのだ。
『そのネックレスがこれ』
そう言って時雨が取りだしたネックレスは円の中に六芒星が書いてあるシンプルなデザインのものだった。
___________
「いや〜実際に彼女の力を見て驚いたよ。彼女魔術使ってるんだもん。それもよく調べて見たらすっごい魔力量でさ〜」
…だけど、ちょっと心苦しいな嘘をつくのは……私が親に虐待されてたのと瞳の色が変わったのは__だからなのに
「と、いうわけで夜桜時雨ちゃんが家族の一員になりました!」
『よろしくお願いします』
3人がお気に入り
「二次創作」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
九十九夜瑠(プロフ) - 若草 翠さん» 有難うございます!更新頑張りますね! (2022年7月20日 16時) (レス) id: 569fd15754 (このIDを非表示/違反報告)
若草 翠 - トップ画の女の子凄く可愛いです!更新頑張って下さい! (2022年7月20日 16時) (レス) id: 4cbe8909de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:九十九夜瑠 | 作成日時:2022年4月5日 20時