『僕たち』になろう

夢の話？ ページ18

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A side



『好きだよ…ヌナ。大好き…』


『あっ、ダメ…。キスなんて…。あっ』






……ムニャムニャ………Ｚｚｚ



はっ！！

寝てしまった！！


しかも、もう朝。



やってしまった…。

朝まで寝ちゃうなんてマネージャー
失格だわ、私…苦笑。





それにしても…
リアルな夢だったな。


誰かはわからないけど…。

私…
キス…してた。



夢なのに今でもドキドキが残ってるのは
なんでだろ？






思いっきり背伸びをすると、
肩に掛かっていたブランケットが
落ちてきた。



ん？

誰が掛けたんだろう？


あっ、これぐぅちゃんの…。


掛けてくれたのね。
ほんと、優しい子♡。




私は呑気にぐぅちゃんを起こしに行く。


『ぐぅちゃん！。起きてー！。あっ、
またクローゼットの中で寝ちゃったのねー。
ほんとにもう、この子ってば笑』


私が呑気にぐぅちゃんに近寄ると
いきなり体を引き寄せられ、抱きしめ
られた…。


『僕…。子供じゃないです…。
いや、まだ子供だけど…
子供じゃないですから…』
『……うん。わかった。
わかったから離して…。ごめん…』
『あっ…ごめんなさい…』



しばらくの沈黙。

気まずい…。


可愛い可愛いと思ってたぐぅちゃんに
抱きしめられて…。
体に触れて…。

ちゃんと『男の人』だっていうのを
自分の中で認識してしまった。


今までぐぅちゃんに
ドキドキなんて一切なかったのに…。





あれ？


もしかして、リアルなキスの夢って
実は本当だった？




相手は…
もしかして




ぐぅちゃん？？！！

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