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き緒 ページ2
席だって廊下と窓側、わざわざ来るのにもそこそこ疲れるのに、今日の主人公は私の席に近付いてきた。
「転校初日に昼ご飯忘れてん。恵んでくれへん？ な、な、いいやろ？」
何も良くない。しかも初日から忘れ物。せめて同性から貰ったらいいのに、何で私に……
「……ハトの餌くらいなら」
と言いつつ一個丸々あげるのは優しいからではなくパンをちぎるのが面倒だから。そもそも人に渡すのに餌やりサイズじゃ気が引ける。
「優しいんやな！ Aって」
「……は？」
今自分で「優しいからではなく」なんて思ってたのになんだコレ。
「今日転校してきたヤツにあげへんで？ 普通」
「……あげたでしょ、早く席ついたら」
「せやな。パンありがとう！」
なんとか追っ払えたけど……
あんなに人に絡まれたのは初めてで、声が自分の意志と関係無く出ていった感覚がした。あんな冷たい態度取らなくてもいいじゃないか私。向こうも向こうでナチュラルスルーするなよ。
パンを頬張る横顔を見て、1つ深いため息を吐いた。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2021年9月26日 13時) (
レス) @page6 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポップけーき | 作者ホームページ：誕生日おめでとうございます。
作成日時：2019年12月1日 20時
