あなたをずっと想ってる。 (ページ2)

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Aside

JY「Aちゃんってさ

　好きな人いるの？」

「え！？」

いきなり聞いてきて、驚いた。

好きな人...実はできたことない。

それが変だと思われたら嫌だから、

「じ、ジヨンちゃんは？」

って聞いたら

JY「私？私は彼氏いるよ。」

だって。

ますます、「好きな人できたことない」

なんて言えなくなった。

「そ、そうなんだ...。」

JY「私の初恋の相手なんだよ！」

「えっ。それってすごいじゃん！

　私は、幼馴染みの男の子が一番仲良かったけど

　恋愛対象じゃないでしょ？」

JY「そう？私の彼氏、幼馴染みだけど。」

「えっ！？」

JY「いやまぁ最初は？好きとかなかったけど、

　物心つけばそんなもんじゃん？」

「全然考えられないよ私！」

顔を横に振って、手も動かして言った。

少し大げさだったけど、ほんとに私は

幼馴染みが相手って考えられない。

その後も、ジヨンちゃんの彼の話を聞きながら

きつねうどんを平らげて、仕事に戻った。

コピーの枚数を間違えたり、デスクから

書類をぶち撒けたり失敗ばかり。

それでも、ここの会社は基本的に残業をしないらしく、

私も定時になって、帰る用意をした。

エレベーターに乗って、階数ボタンを押した。

ボーッとしながら、

ジヨンちゃんと話したことを思い出した。

幼い頃、私にはひとりの幼馴染みがいた。

その子の名前はユンジョンハン。

家が隣同士で、高校を卒業するまで

ずっと同じ学校に通ってた。

いつもいじわるで、私の嫌がることばっかりしてくる。

だから中学2年生ぐらいの頃から、

ジョンハンが嫌がる呼び方をしてやろうと思って

「ハニちゃん」って呼んでた。

ちょうどそれぐらいの頃だった。

ハニちゃんがモテ出したのは。

身長が伸びたり成長期で、それがよかったのも

あったみたい。

でも今思えば、ハニちゃんは

女の子と付き合ったことなかった。

まぁ女の子がいすぎて選べなかった(？)とか

そんなんだろうけど。

そんなハニちゃんと、私は気まずくなった。

あの日のハニちゃんの顔、忘れられない。

ものすごい、悲しそうな目、してた。

仲直りすることなく、そのまま

高校生を卒業、してしまった。

今でも、会って謝りたい。

だけど、なんでハニちゃんがあんなに怒ったか

正直いまだに分からない。

そんなことを考えているうちに、

着いたのは、八階だった。