�９霰髻�夕日と魔法使い ページ19
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「 ひっく……うぅ……うわ〜んっ」
単純な興味。観察対象。
「 そんなに泣いたら目腫れちゃうよ？」
貴方「 ハオちゃんのパボー！！！うわあああんっ…！」
今僕のシャツをティッシュみたいに使ってるこの子は、見た目の整い方といいその言動といい、明らかに世間一般の指す普通ではない。
恐ろしいほど綺麗な容姿からは想像もつかないくらい天然を通り越した不思議な子。
それが、ジュニの妹、Aちゃん。
二時間前くらいに出会ったばかりなのに、興味を誘われる面白い言動。ミョンホが甲斐甲斐しく世話を焼く理由が分かる気がした。
どこか危なっかしくて、それでいて、次は何をしでかしてくれるんだろうって目が離せない。
つまり、可愛いってこと。
ミンギュが夢中になるのも分かるし、普段あんなに他人の前で話さないジョンハンやウォヌが饒舌なのも納得だ。
意外と早く泣き止んだAちゃんはスッと立ち上がってオレンジに染まり始めた空を見上げた。
その横顔は、花も恥じらうとはこのことかと唸ってしまうほど、綺麗で。
ああそっか、この子もちゃんと年相応の女の子で、悩んで、もがいて、今ここにいるんだな。
何だかそう思うと途端に愛おしくなった。
母性本能ってこのこと？うーん少し違うかな。
だけど、何だか僕にも妹ができたみたいで嬉しいんだ。
「 Aちゃんは、ミョンホのどんなところが好き？」
僕も立ち上がって、同じ空の方向を見つめる。
数秒間感じた視線。すぐに逸らされ、今度は僕がAちゃんを見つめる。
貴方「 全部！」
「 ふふ、そうくると思ったよ。でも、ミョンホが、もし自分の想像以上の何かを抱えてるとしたら、どうする？」
今日二人を見ていて、思ったことがある。
それは、二人の関係が並行的で、物寂しいように見えること。
明らかに想い合って見つめ合ってるのに、本人達はそれ以外のことに目を向けてる。
ミョンホは他人の目、Aちゃんは恋する自分。
二人とも、その先へ行こうと思えば行けるのに、行かない。今のままじゃ、行けない。
貴方「 知らないことはまだまだ沢山あるけど、それでもその知らないことで私はハオちゃんを嫌いになれるほど、冷静じゃないの。恋ってそんなもんでしょ」
独り言のような、僕のへの返答のような。
少なくとも彼女は、天然で不思議ではあるけど、バカではなさそうだ。
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たわし - ジョンハンの絡みまじで最高！めっちゃ笑った！爆笑 (2019年7月8日 3時) (
レス) id: 85d98be7fd (このIDを非表示/違反報告)
エイサシ48 - ミョンホ！！！神かよ！！イケメンすぎだわ！ (2019年6月19日 16時) (レス) id: 9709de55c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：密 | 作成日時：2019年6月4日 23時
