かぜっぴきミンハオくん�� ページ8
MH side
YR「 ねえハオ、これは何？」
「 ……ヒョン、それは塩だよ 」
YR「 ああ。じゃあこっちが砂糖か」
興味深そうに瓶を見つめて「見た目一緒だから間違えちゃいそうだね」と微笑むヒョン。
エプロンをバッチリ決めて、後ろで髪をくくってるヒョンは、見た目だけならイタリアンを振る舞うシェフみたい。
YR「 うーん…お粥ってどうやって作るんだろう。お米を使うんだよね？確かミンギュが水で煮るって…」
ただこの人、料理はからっきしダメ。
つい甘やかしてしまいそうになるけど、でもまあ、ここは僕の身の安全を第一に確保しよう。
「 ヒョンは座ってて。僕甘いお粥は好きじゃないし 」
YR「 へ？………あ…」
さっき砂糖と伝えた方の瓶を振ってた手を止めると、ヒョンは眉を下げて「ミアネヨ」と呟いた。
「 薬とか用意してくれたら嬉しいな。」
弱々しく向けられた背中が、愛しくて。
ああもう……仕方ないな。
「 Aヒョンが火傷したり、包丁で指を切ったら、傷つくのが嫌だ………俺が、嫌なの。」
出会った頃からずっと見てきた。
華奢なのに大きく見えるその背中を抱きしめる。
手の届かない人だって分かってるんだ。
僕はあくまでも、ヒョンの中で子供のまま。
それなら子供らしく、思いっきり甘えてやろう。
YR「 じゃあ僕は薬を持ってくるね 」
「 うん。大人しくしてて 」
YR「 アラッソ(笑)」
そうして遅めのお昼ご飯を食べた後、ソファーに座り久しぶりの談笑を楽しむ。寝なくていいの？と言われたけど、ヒョンと話す方が癒されるからと言ったら驚かれた。
YR「 …ミョンホって、風邪引いたら素直になるタイプだったっけ？」
「 茶化してる？」
YR「 アニヤ(笑)ただ、なんかさ〜」
「 じゃあその流れで、ヒョンはずっと家にいて、僕らの帰りを待ってくれてたらいいって思ってるんだけど、どう？」
YR「 どう、って…それシュアとハニにも言われたよ(笑)」
今だって、会話するだけで心が穏やかになってく。
溜まってたストレスが溶けてくんだ。
YR「 ………ハオ？」
ゆっくりと薄れてく意識の中、甘い声とシャンプーの匂いに心が温かくなって、視界が暗くなった。
YR「 おやすみ、僕の好可爱 」
その数時間後、寄り添いあって眠る僕らの写真がグループチャットに送られて、物議を醸したのは言うまでもない。
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密(プロフ) - 月さん» 続編でウォヌさん活躍させますね……ご愛読有難うございました！ (2019年7月14日 2時) (
レス) id: 8c5a211b31 (このIDを非表示/違反報告)
密(プロフ) - ぼくさん» 当人同士の恋愛はグレーを書きつつも考えていなかったので、いつか書いてみたいと思います(笑) (2019年7月14日 2時) (レス) id: 8c5a211b31 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 素敵なお話でした。どの作品も気になりますが、チョンウォヌをたくさん取り上げてくださるなら、何でも大丈夫ですw (2019年6月29日 2時) (レス) id: 0847684d6a (このIDを非表示/違反報告)
涼 - すごく面白かったです！このお話大好きなので、続編希望です！ (2019年6月28日 23時) (レス) id: fcb8d0fbd3 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 更新、お疲れ様でした。｢Caratが地図になって導く。」とても感動しました。作品に関しては、続編を希望します。 (2019年6月28日 21時) (レス) id: 6d991553f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：密 | 作成日時：2019年5月13日 23時
