意外な一面�� ページ25
SC side
「 退院許可が降りてよかった 」
YR「 ふふ、明日のお昼ぐらいにはそっちに着くからね」
幸いにも傷が浅く、退院の許可が降りたAは、無事に宿舎に戻って来ることが決まった。
その話を聞いた途端、オンオン泣き出すマンネ。
SG「 っヒョ、ヒョンが〜っ！死んじゃうってっ…っぼく！！うわあああんっ！」
DN「 よっ……っよかったよっっ〜！！！！！！」
騒がしく泣く二人の頭を、よしよしと撫でるA。
明らかに痩せたその頬に、手を添えるジョシュアは、事件の日と同じ悲しみ溢れた瞳をしていた。
YR「 ……ジョシュア、」
二人は、練習生時代から本当に仲が良かった。
唯一無二の存在。いつかの雑誌で、Aがジョシュアをそう称えていたことを思い出した。
JS「 大丈夫。僕は君が誰であっても、愛し続けるよ。」
その言葉を皮切りに、その大きな瞳に浮かび上がった涙が、溢れ出した。
一粒、また一粒。
溢れて、流れて、割れていく涙。
Aは自然と、シュアの胸に収まって泣き始めた。
怖かった。
どうしていいか分からなくて、ただ痛くて怖くて。メンバーに申し訳なくて。
自分がダメな人間に思えた。
シュアのシャツを握りながら紡ぐその言葉は、Aの気持ちだった。
JS「 大丈夫。大丈夫……大丈夫だよ、A 」
トン、トン、と背中を撫でるように叩くと、泣き疲れたのかゆっくりと瞼を閉じ、眠りに就いた。
起こしちゃ悪い。
そう思って、代表のジョシュア以外を病室の外へ投げ捨てた。
さあ、Aが帰ってくる宿舎の掃除をしよう！と言えば張り切るメンバー達。可愛いな、とその背中を見つめてた。
JH「 なあ、スンチョル 」
「 …ん？」
いつの間にか沈んでいく太陽。
オレンジに眩しい夕日と、ジョンハンの、横顔。
JH「 俺、あの女殴ってきていい？」
「 ダメだ 」
JH「 早っ！…え、一回は？あ、じゃあ一回だけにする！ね？！」
「 ハイハイ、掃除しようなー」
JH「 ヤー！！！」
俺はこの日、あの泣き顔に、もう二度と家族にこんな顔をさせないことを誓った。
「 そういえば、お前だけ先に来てたけど何話してたんだ？」
JH「 ん？あー…痛い女の対処法？」
「 なんだそりゃ(笑)」
………あの対応の元凶はジョンハン ということは、俺の心の中にしまっておこう。
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密(プロフ) - 月さん» 続編でウォヌさん活躍させますね……ご愛読有難うございました！ (2019年7月14日 2時) (
レス) id: 8c5a211b31 (このIDを非表示/違反報告)
密(プロフ) - ぼくさん» 当人同士の恋愛はグレーを書きつつも考えていなかったので、いつか書いてみたいと思います(笑) (2019年7月14日 2時) (レス) id: 8c5a211b31 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 素敵なお話でした。どの作品も気になりますが、チョンウォヌをたくさん取り上げてくださるなら、何でも大丈夫ですw (2019年6月29日 2時) (レス) id: 0847684d6a (このIDを非表示/違反報告)
涼 - すごく面白かったです！このお話大好きなので、続編希望です！ (2019年6月28日 23時) (レス) id: fcb8d0fbd3 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 更新、お疲れ様でした。｢Caratが地図になって導く。」とても感動しました。作品に関しては、続編を希望します。 (2019年6月28日 21時) (レス) id: 6d991553f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：密 | 作成日時：2019年5月13日 23時
