恋して、先生！-3年生- (ページ36)

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「でも、“彼氏”として言ってもいいなら…」

「え…」

「俺の方が寂しいし心配」

「本当ですか…？」

「もちろん。大学に行けば色んな男が寄ってくるだろうし、俺よりいい男もいるだろうし」

「え！いません！先生よりいい人なんて！目移りなんてするわけがないです！」

「どうかな4年もあるし」

「…4年って長いですよね」

「俺にとってはあっという間だけど、Aさんが過ごす4年の大学生活はきっと長いよ。すごく濃い時間を過ごすからとても長い4年になるんだ。今だって、俺の過ごす1年とAさんが過ごす1年、時間の流れる早さは同じようで違ってるんだよ」

分かるようで、分からない。

「そういえば、わざわざ4年制のB大学にしようと思ったのはなんでなの？」

「あれ？私、B大学で悩んでるって言いましたっけ？？」

「前にスマホで検索してたのチラッと見えたから」

「なるほどです！
理由はですね、保育系の大学で募集人数が１番多いのと、せっかくなら一人暮らししてみたいなって！…その…先生と結婚した時のことを考えてある程度、家事スキルを身に付けようと…キャーーーー！言っちゃったーーー！」

「…」

「何かつっこんで下さいよぉーーー！」←恥ずかしい

「いや、相変わらず発想が突飛だよね」←照れてるだけ

「私は本気ですっっ」

「いいのに、そんなの」

「ええっ！！酷いです先生！」

「(家事くらいAさんができないなら全部俺がやるし…って言ったら調子乗りそうだから言わない)」

「へへへ」←恥ずかしさでいっぱい

「理由は募集人数と一人暮らしだけ？まさか本当にそれだけ？」

「はい！それだけです！」

「うちの高校、A短大なら推薦枠あるよ」

「な、なななんですと？！？！」

推薦で入れるならそっちの方がいいじゃん！！

「知らなかったの？ちゃんと調べなよ」

「知りませんでした！じゃあ、やっぱりA短大にします！！」

「そんな簡単に…寂しいとか心配とか、悩んだこっちがバカだった…」

「え？今なにか言いました？？？」

「推薦枠は限られてて推薦希望多かったら校内選考になるから。優等生にしとくんだよ」

「はいっ！！」

「ウォヌ君には気を付けるようにね」

「はっ！そうでした！」

告白？されたのをすっかり忘れてた！