恋して、先生！-3年生-

30 ページ30

.





「おっはよーーーー！」


「え、A元気なんだけど…」
「こわいこわい。どう声かけていいの、これ」
「空元気にしてるのかな…」
「ジフン、声かけてこいよ」
「さすがに怖くて無理だわ。ユリいけよ、親友だろ」
「親友でも無理だって！絶対先生のことで病んでるのに無理してるじゃんあれ！」


「聞こえてるんだけど！！！」


「「「(ヤバッ！！！)」」」


「ヤバッて顔しないでよ！！昨日連絡きたから！！かくかくしかじかだって！」

「なんだ。そんなこったろうと思ったよなー！」
「嘘つくな、ユリ」


『ヒョン！ヒョーーーン！』

なんだなんだ、騒がしいな。

『ヒョン達！お久しぶりです！俺！俺もダンス部入ります！！』

「おー！ミンギュ！お前、この高校入ったのか！」
「お前、背のびすぎ…」

『へへへっ！あれ…、ヌナ？ヌナでしょ！ヌナだ！絶対Aヌナだ！俺、ミンギュ！キムミンギュ！覚えてるでしょ？！ねぇねぇねぇ！ぬなぁ！』

いや、誰？
キムミンギュ…？
キムミンギュ…キムミンギュ…

んん？！キムミンギュ…って…

「まさか、ミング？！」

『そうです！久しぶりですねぇ！ヌナもこの高校だとは！！』

「ミングでっかくない？！中学1年生のときはこんなだったのに！」

ミングことキムミンギュ君は私が中学3年生、彼が1年生のときに仲良くなった男の子だ。
3年生の時を経て、こんなにも身長がでかくなるとは…！

『ゆ、ゆゆゆ、ユリちゃん先輩も、お、おおお久しぶりですっっ！』

「あはは、久しぶりだね、ミンギュ君」

見ての通り、ミングはユリちゃんのことが好きなのだ！

ユリちゃんの前だと上手く喋れなくなるのは変わってないんだ(笑)
ユリちゃんもミングの前だと少しだけ上品なキャラになるんだよね(笑)

『ヌナ、彼氏できました？！高校に言ったら彼氏作るって言ってましたよね？！』

「あ、あ〜〜〜〜、彼氏ね…えーーと…『あっ！もしかして隣のこのかっこいい方が彼氏ですね！！えっと、名前は？』

「ウォヌ」

『ウォヌヒョン！Aヌナをよろしくおねがいします！』

ニカッと笑ったミングの頭をなでこなでこするウォヌ君。
え、ウォヌ君まさかミングのこと気に入った？

「って、ちがっ！ウォヌ君は彼氏じゃなっ『あっ！授業始まる！それじゃあ！ヌナ！お幸せに！』

嵐のように去っていったミング

「人の話をきけーーーいっ！ミングーーー！」

31→←29

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す