恋して、先生！-3年生-

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後ろ向いてって言われたけど後ろ撮って何かあるの？？

って思ってると手を繋がれた

「え、え、え、」

「Aさん、少し左にずれて、顔だけ俺の方、真っ直ぐ見て」

「え、こ、こうですか…？」

「うん、そ。」

って、先生も私の方を向いて、言われるがまま。見つめ合うって言うより、もう、吸い込まれそう…

恋に落ちるって感覚ってこれなのかな…って、もう、とっくに落ちてるけど…


『3,2,1…撮りました！最高っスね！この写真！』

「ありがとうございます！
さ、行こうか」

え、え、え？

「先生、写真見せて下さい！」

「あの外人さんが最後に何て言ってたか当てられたら見せてあげる」

えーーーーー！ここにきて意地悪！！！
でも写真みたい！！当てるしかない！

「先生、ヒント！ヒント下さい！！」

「ヒント早すぎない？」

「ヒント下さい〜〜〜〜！」

「ヒントは良いこと」

「良いことってアバウトすぎますよ！！もう！えっと、私に言ってくるってことは、ん〜〜…あっ、“隣の人彼氏？”ですか？？」

「惜しいね」

「じゃあ、“隣の人、かっこいいわね！なんであなたがこんなかっこいい彼と…？あなた捨てられないようにね！”とかですか？？」

「それだとあの外人さん毒舌すぎでしょ(笑)」

「えーーーー！」

よーーーく考えろ、私！あの外人さんになりきるんだ！！

「わかりました！

“あなたの彼氏すっごいかっこいいわね。おまけに英語もすっごく上手ね！末長くお幸せに！”

ですか？？」

「え、ほぼ正解。なんで分かったの？」

「勘です！！というか、願望です！！(ドヤッ)」

「まぁ、正解は正解だから写真見せてあげる。というかもう送ったけど」

「えっ！！本当だ！！いつの間に？！」

先生とのトーク画面を開くとめちゃめちゃ綺麗な写真が出てきた

鳥居の下で、手を繋いで見つめ合う私達。その横顔は夕日に照らされて、輪郭がぼやけてる。繋いだ手は鳥居のちょうど真ん中にきてて、湖の水面がキラキラと反射して、とても輝いてる。

漫画の1コマを切り取ったみたいにすごい、きれいに撮れてる…


「先生！これ、ホーム画面にしてもいいですか？！顔ボヤってしてるからバレないと思うんですけど！！！」

「そんなに気に入った？」

「はいっ！！すごいです！」

「ははっ、いいよ」

「やったーーーーー！！」

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