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「あ、ヌナだ〜」
店の裏口のドアノブに手をかけた時、後ろからボヒョクくんの声が聞こえて振り返ると、彼は大きく手を振ってこっちに駆け寄ってきた
「ボヒョクくん」
「ヌナ会いたかった〜！」
ぎゅうとわたしの体を抱きしめてユラユラしだすボヒョクくんの腕をそっと外す
不思議そうにわたしを見る彼
「もう、ジスが嫌がるような事はしたくないの」
「今いないのに？」
「見ていないところでならやっていいなんて、そんなの浮気者の思考だよ、ボヒョクくん」
そう少し強めにいうと彼は笑った
「…何がおかしいの」
「男はみんなそんなもんだよ。もちろん、ヌナの彼氏さんもね」
「ジスはそんなことしないもん」
「どうだか」
のそのそと裏口から中に入っていくボヒョクくん
ジスはそんなことしない。わたしが嫌がることは絶対にしないんだ
「あ、ジフン兄だ」
ボヒョクくんが嬉しそうに声を上げたその名前に足を止める
ジフンさんと会わないとっていう覚悟で来たんだけど、ボヒョクくんと話すうちにその覚悟は薄らいでいたようで、もう一度気合いを入れ直す
「お疲れ」
「…お疲れ様です」
じっとこっちを見てくるジフンさんを感じながら、頭を一度下げて目を合わせずに事務所に入る。先に着替えに入ったボヒョクくんを待ちながら、髪の毛をひとつにまとめていると、ジフンさんが入ってくる。
「あのさ、」
「昨日は、…送ってくれてありがとうございました。でも、もうジスが迎えにきてくれることになってるので今後は大丈夫です」
少しの隙も見せないように一言告げる。
小さく息を吐いたジフンさんがひそりと言った。
「あとで少し時間をくれ」
そう言ってわたしの返事も聞かずに厨房に戻っていく後ろ姿に目をやるとカーテンを開く音が聞こえた。
「ヌナはさ、なんでそんなにあの彼氏がいいの？俺はジフン兄でも全然いいと思うけどなあ」
「…なんでそんなこと、」
「ま、俺はヒョンの味方だからね〜」
通りすがりにウインクを決めていった彼。
はあ、と息を吐いてわたしも制服に袖を通した。
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ちあき(プロフ) - はじめまして。とてもいいお話でおもしろいので、更新楽しみに待っています！ぜひとも素敵なエンディングまで続けていただきたいです！がんばってください応援してます！ (2018年3月7日 4時) (
レス) id: cf8cfd7e27 (このIDを非表示/違反報告)
うるるん♪(プロフ) - はじめまして。是非とも続きが読みたいです！とても面白いので、ここで停止されてしまうのは、非常にもったいないというか、残念です。お願いします!!! (2016年8月9日 11時) (携帯から) (レス) id: d51b889971 (このIDを非表示/違反報告)
ちみん(プロフ) - mmaiさん» 初めましてこんにちは！コメントありがとうございます！仲を引き裂いてばっかりもうしわけないですごめんなさい;;;こちらこそ、これからも宜しくお願いします^^ (2016年3月2日 23時) (レス) id: 5e2f3e26de (このIDを非表示/違反報告)
mmai(プロフ) - ちみんさんこんにちは！初コメです。毎回ジス君との仲を引き裂くようなことが起きてばっかりでいつも焦ったく読んでいます(笑 これからも楽しみにお話の更新待ってます^^ (2016年3月2日 10時) (レス) id: f39348086c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちみん | 作成日時：2016年3月2日 6時
