やめてください。 ページ15
JKside
『Aっていうんだよ』
頭を鈍器で殴られたかのような感覚。
そんなはずない。
同じ名前なだけで、Aじゃないかもしれない。
そうだ。
きっと、違う��A"だ。
俺の知ってるほうじゃない。
来るはずないよ。
彼女はもう全部、忘れてるはずだから。
・
・
サイン会も、終盤に差し掛かるころ。
ARMY「じゃあね、グクまた来るね！」
JK「うん！また来てねー」
隣のジミニヒョンのとこからずれてきた子に、視線を移した。
「・・・アンニョン」
JK「・・・・っ」
『ぐうちゃん』
JK「A・・・・・・！？」
「っ！」
目を大きく見開いた彼女。
あぁ、待ってくれ。
この人、Aだ。
そのくりくりした目。
真っ白な肌。
綺麗な長い黒髪。
きゃしゃな体。
あの頃よりもさらに綺麗になった君が、ここにいる。
JK「ねぇ、Aでしょ…？」
君は。
寂しそうに笑って言った。
「忘れろって言ったでしょ…？」
ポロリ。
Aの目から、涙がおちた。
目の前にいる君が、にじんでくる。
俺も、泣いてるみたい。
「ほんとは渡すつもりなかったのに」
Aが、何かを取り出した。
「ぐうちゃんが、私のことを忘れてくれなかったからだよ。」
君の手には、あの日と同じ、ワスレナグサ。
JK「え、？」
「私を、忘れてください」
「これでほんとに、最後だよ」
なんで。
どうして。
そんなに笑顔なんだよ。
スタッフ「移動してくださーい」
「時間だ。
元気でね。
バイバイ」
『時間だ。
またね』
JK「待っ・・・・」
ARMY「グウ！！私やっとサイン会当たったんだよ！」
目の前にいるARMY。
JK「っ、、、」
今すぐ、その手を掴めたら。
どんなにいいだろう。
どうして君は、
忘れろなんていうの？
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シズニー - ありがとうございます！そう言ってくださり本当にうれしいです！！ (2018年10月18日 23時) (
レス) id: 031a88d4c3 (このIDを非表示/違反報告)
にとまる。 - ｂｇｍがぴったり過ぎる、、！更新ファイトです！応援してます！ (2018年10月18日 0時) (レス) id: 307b4f2a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズニー | 作者ホームページ：http://1.13
作成日時：2018年10月4日 23時
