それだけは ページ14
Aside
オンニとは順番が離れちゃったから、一人で列に並んで待つ。
運がいいのか悪いのか、最後らへんだった。
遠くから見える久しぶりのぐうちゃんの姿に、胸が締め付けられた。
ごめんね。こんなに勝手で。
これで、最後だから。
今回のサイン会、私は誰にも名前を教えないことにした。
ぐうちゃんに聞こえてしまったら終わりだから。
いや、覚えてないと思うけど、まぁそこはけじめということで。
自分の番が来て、少し緊張しながら
テヒョン、ナムさん、ホビさん、ジミン、と、順調にサインしてもらう。
TH「名前は教えてー？」
「嫌です」
TH「え、」
RM「名前教えてもらってもいい？」
「すみませんがそれはちょっと・・・・」
JH「名前当てるね！」
「頑張ってください。」
JH「ウユちゃん？！」
「残念ですね違います大不正解です」
JM「えー！名前教えてよー」
「教えません」
JM「じゃあ誰にも言わないから教えてっ！」
「嫌です」
JM「え、」
そんなこんなで、来てしまった。
ぐうちゃんの番に。
名前教えてーしか言ってこないジミンを適当に流しながら、
私の意識は隣りのぐうちゃんにすべて持っていかれてた。
「・・・あの」
JM「ん？」
「ジミンさんは、小さいころに仲良かった人の名前と顔、思い出せますか？」
JM「え？、、、んー・・・。
中学生くらいなら思い出せるけど、小学校低学年とからへんだと
もう覚えてないかな」
「・・・・・ですよね。ありがとうございます」
それが、普通。
私のように過去にとらわれてる人などほとんどいないだろうし、ほぼゼロに等しいだろう。
「・・・・・・初恋の人でも、忘れちゃうよね」
『俺ね、Aと将来けっこんしたい！』
『Aのこと好き！』
ワスレナグサをあの日渡したのは、
本当は、あなたに覚えていてほしかったから。
私のことを、忘れないでほしかったから。
私が愛した記憶を、忘れないでほしかったから。
スタッフ「移動してくださーい」
JM「また来てね！次は教えてね！」
「・・・・もう来ないよ」
最後だから。
ジミンさん、あなたには微笑んであげるよ。
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シズニー - ありがとうございます！そう言ってくださり本当にうれしいです！！ (2018年10月18日 23時) (
レス) id: 031a88d4c3 (このIDを非表示/違反報告)
にとまる。 - ｂｇｍがぴったり過ぎる、、！更新ファイトです！応援してます！ (2018年10月18日 0時) (レス) id: 307b4f2a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズニー | 作者ホームページ：http://1.13
作成日時：2018年10月4日 23時
