彼女 4 ページ4
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「降谷くん。ずっと前から好きでした!」
「ごめん。今はそんなこと考えられない」
放課後教室から聞こえて来た。こそっと覗くと降谷と女の子が。これって、もしかしなくても告白だよね?うわぁ!!!見ちゃった。降谷告白受けるのかな?付き合っちゃうの?嫌だ。そう思ったら、居てもたってもいられなくて中に乱入してしまった
「私の恋人に手出さないで!」
「え?」
「やっぱり……。ごめんなさい!!」
女の子が急いで教室から出て行った。あの子3組の子だっけ。………どうしよ。あんなこと言っちゃった。何か理由を作らなければと頭をフル回転する
「どうしてあんな事を言ったんだ?」
「こ、恋人のふりしない?」
「は?」
「ほら、降谷ってモテるじゃん?だから告白避けるために、みたいな?」
自分でもわかる、よく分からない理由で誤魔化す。目も泳いでいて冷や汗が背中を垂れた
「確かに、それだったら告白されなくなるな。やろうか。恋人のふり」
でもまさか、下心丸出しのこの考えが採用されるなんて思わなかった。嘘でも恋人になれることが嬉しくて足取りが軽くなる
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作成日時:2022年6月18日 17時