ヒソカレ (ページ39)

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主「なにしてんの」

ジ「いやあゴミ捨てに行くのが見えたからさ」

着いてきちゃった。なんてかわいい顔で言う。

普通の子だったら一発で子の笑顔にやられてしまうのだろう。

ジ「A文化祭俺と回ろうよ」

主「なに言ってるの、無理に決まってるじゃん」

ジ「なんで、ユナちゃんはどうせソクミンと回るんでしょ？ミンギュとふたりでは回れないだろうし…俺しかいなくない？」

ああ、言っていることは確かにそうなんだけど。

ユナはソクミンだしミンギュも毎年スングやスニョンとまわっている。

今年は模擬店の手伝いなどで時間をつぶそうと思っていたから、特に困ることでもないけど。

主「とにかく、まわらないから」

ジ「なんだよつまんね」

ジョンハンは私に近づき、腰をかがめて耳元で囁いてきた。

ジ「今年の文化祭、ユナちゃんが考えた企画でさ、ふたりのことバラしたら面白そうだよね」

主「、まってしないよね？」

文化祭実行委員であるユナは、今年のイベントのひとつに『私(僕)の秘密』というコーナーを作っていた。

名前のとおり自分の秘密や友達の秘密をばらすというやつなんだけど。

主「やめてね！？」

ジ「へへ、やめてほしい？」

ジョンハンの顔が目のにきて、ゆっくり近づく。

バサッ、

後方でなにかを落とす音がした。

振りかえると、私と同じようにゴミ捨てを頼まれたのか、ミンギュの姿。

ミ「お前ら、そういうこと？」

主「え、」

ミンギュは私から視線をそらし、走って行ってしまった。

主「まってミンギュ！」

ジ「いいじゃんほおっておけば」

ミンギュを追い駆けようとしたが、ジョンハンに腕を掴まれてそれ以上行けなくなる。

主「離して」

ジ「キス、してるように見えたんじゃない？」

主「…キス？」

ジ「俺がわざとそう見える角度に近づいたから」

ジョンハンは目を細めた。

ミンギュが近づいてくるのを知っていて、わざと…。

私は掴まれている腕を払って、ミンギュの走って行ったほうへと向かった。

なんで、誤解だよ。

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