ヒソカレ (ページ38)

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あの日以降、何度かジョンハンと出かけることがあった。

そのたびミンギュに小さな嘘をついた。

何度も何度も本当のことを言おうと思ったが、変に心配もさせたくなかった。

いつになったら満足して、もういいと写真を消してくれるのか。

ユ「はーい、採寸するよー」

主「それ私も着なきゃだめ？」

ユ「当たり前でしょ強制」

文化祭が近づいてきて、最近では授業はほぼその準備にあてられている。

主「これ採寸してみんなそれぞれ作るの？」

私たちのクラスはけーぽっぷカフェで、思い思いの衣装をきる。

そのため各自で用意する子もいるのだが、私のように流れに身を任せている係は特にこだわりがなくこうやって人に頼んで作ってもらう。

ユ「そういえばAは、文化祭ミンギュと回るの？」

主「そりゃ回りたいけど、ミンギュはほら…あれじゃん」

ユナの問いかけに溜息がでる。

あれじゃんと視線を向けた先には、女の子に囲まれたミンギュがいた。

　『ミンギュ！文化祭私と回ろうよ！』

　『私とまわろうー！絶対楽しませるから！』

　『ちょっとあんたどいて！ミンギュまだ相手が決まってないなら私と…』

ミ「あ、いや俺だれとも、」

　『ミンギュ彼女いないでしょ？私立候補！』

　『は？わたしも！』

大変そう…。

ユ「あんな男とふたりで歩いてたら、そこらじゅうからにらまれるわ」

主「ごもっとも」

一緒に回りたい気持ちはある、だけどまあ、現実的じゃないかな。

ス「ねえ誰か暇な人このゴミ焼却炉んとこ持って行ってくれないー？」

ユ「採寸おーわり！スングァン持っていきなよー」

ス「俺は委員会で忙しいんだよ」

主「私がもっていくよ」

ス「本当？助かる！」

ユ「ごめんね私もこれから集まりだから」

主「全然大丈夫だよ」

申し訳なさそうにするユナと、頼んだ！と手を合わせるスングァンに見送られ私はゴミを捨てに行く。

焼却炉のとなりに文化祭準備で出たごみ用のブースが用意されてたので、そっちにまとめで捨てておく。

ジ「あ～Aじゃん～」

教室に戻ろうと校内に入ると、そこにはジョンハンがいた。

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