ヒソカレ (ページ21)

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ウォヌくんとは私たちのひとつ上の大学生で、昔から知っている仲良しのお兄ちゃんだ。

ミ「ウォヌヒョン～」

ウ「おおミンギュにA、久しぶりだな」

主「ウォヌくん相変わらずかっこいいねえー！」

ウ「Aもかわいいよ～」

ミ「俺の方がかっこいいよね？」

主「オムライス食べたい！」

ミ「無視すんな！」

久しぶりに会うウォヌくんは大学生になり髪型が少しオシャレになっていた。

ピアスはついていないけど穴は開いてるみたい、身長も高いし、相変わらずイケメンだ。

ウ「ふたりともオムライスでいいか？」

ミ「俺ふわとろね」

主「ずる！私ふわとろのデミグラス！」

ミ「いやふわとろのケチャップだろオムライス舐めすぎ」

主「ミンギュがおこちゃまなだけ」

ウ「おい店で喧嘩すんなよな」

ウォヌくんはくくくってひとりで笑って、ふたりの要望に沿って作るから大人しくしてろと言っってくれた。

ミ「なんか俺らヒョンみたいに昔からの知り合いの前だと子供みたいみなっちゃうよな」

主「それ思った！オムライスで争うとかおかしい」

ウォヌくんは前よりもさらに、優しくなった気がする。

小声でミンギュに言ってみると、俺もそう思うって。

ミ「恋でもしてんじゃない？」

主「その可能性はありそう」

ウ「聞こえてるぞ、ほら、完成だ」

ウォヌくんはそう言いながら奥からふたつのオムライスを持ってきてくれた。

私たちはもうお腹ぺこぺこで、揃ってそれを頬張った。

私が半分以上を食べ終えたくらいに、ミンギュは間食して私も急いで残りを食べた。

ミ「なあヒョン、Aにさ、ちょっかいかけてくる男がいるんだ」

ウ「お？ライバル？」

ウォヌくんはどこか楽しそう。

ミ「本当にしつこいんだよ。すぐAに触るし、声かけてくるし」

ウ「それは…好きなんだから、仕方ないんだよ」

そういったウォヌくんは、凄く大人だった。

ウ「好きで好きで仕方なくて、相手がいるって分かってる人でも、好きになったならそいつから奪い取ってやりたいって」

理屈じゃないんだ。恋愛って。

主「もしかしてウォヌくんも、そういう経験あるの？」

ミ「そうなの？」

ウ「あるよ、今の彼女。人から奪っちゃったから」

ウォヌくんはいたずらに微笑んでミンギュをみた。

ウ「とられたくなかったら、ちゃんとAのこと見てろよ。守れよ」

そしてまた優しく笑った。

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