○ ページ16
小夜左文字side
兄様達と自室でのんびりお茶を飲んだり、柿を食べたりしていたら、あっという間に夕餉の時間になっていた。
？「左文字様方!!もう、夕餉の時間ですよ」
江雪「おや…もう、そんな時間でしたか…。ありがとうございます、こんのすけ殿。」
こんのすけが知らせに来てくれた。いえいえおきになさらず。と言ってとてとてと、どこかへ行った。
宗三「私達も行きましょうか。」
宗三兄様がそう言い立ち上がる。江雪兄様と共に僕も立ち上がった。
すたすた、すたすた。…毎回思うけど、兄様達は少しまいぺえすだと思う。まあ、もうすぐ着くんだけどさ。主さまの計らいで、広間から部屋を近くしてくれたのは、本当感謝してるよ。
燭台切殿の作った料理のいい臭いが、もうここまで届いていた。匂いだけでも、美味しいとわかる。今日はなんだろう？
江雪「着きましたね…。」
と言い広間に入る兄様達。僕もあとに続いた。
広間はもう、人で溢れていた。いつも騒がしい人達は、遅いぞー、と少し呆れ口調で言ってくる。
申し訳ありません…と謝罪する江雪兄様。あんなの放っておけばいいのに…と言いながら席を探す宗三兄様。僕も席を探す。
「あ、」
ようやく席を見つけた。でも、その隣は、主さまのお孫様、だった気がする。確かみんな快く思っていなかった。兄様達はわからないけれど、僕は別に主さまの血縁者なのだし、変なことはしないと思う。少し、気になるのだ。丁度いいじゃないか。
「席、あったよ宗三兄様。」
くいっと袖を引っ張る。
宗三「おや、本当ですか？」
「うん、あそこ」
お孫様の隣に丁度空いていた三つの席を指差す。
宗三「あそこ…ですか。」
お孫様に宗三兄様も気づいたようだ。
江雪「いいじゃあ…ないですか…。」
宗三「でも、」
江雪「何もしないでしょう。主のお孫様なのだから…。まあ、何かしたら…その時は斬ればいいのです。」
そう、斬ればいい。
江雪「戦いは、嫌いです…。ですが、我らの害となるならば、しょうがない。主も、それをわかって連れてきた筈です…。」
「じゃあ、僕は先に行くよ。」
たったっ、と小走りでお孫様の元へ行く。
僕に気づいたお孫様は、少しビックリした顔で、
どうされましたか？と聞く。その言葉の応えが随分意外だったようだ。目が見開かれている。お孫様の隣にいる、にっかり殿まで。
「…隣、座ってもいい？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 461人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小豆@ちくわ(プロフ) - MadHatterさん» コメントありがとうございます！おや、続編の方まで拝見されているとは！とても嬉しいです。にっかりさんが本丸一のひねくれ屋だった理由も今後の話で公開していくつもりです。良ければ楽しみにしていてください！ (2017年1月22日 23時) (
レス) id: ede9128976 (このIDを非表示/違反報告)
MadHatter(プロフ) - 脇差って青江だけですよね…てことは本丸一のひねくれ屋は青江だったんですか…。続編の方も拝読しております。続き楽しみにしてます！ (2017年1月22日 22時) (レス) id: fcf1a4a3c0 (このIDを非表示/違反報告)
小豆@ちくわ(プロフ) - 真莉亜さん» コメントありがとうございます。いえいえ、全然上からじゃないですよ！むしろアドバイスありがとうございます！これからも宜しくお願いします。 (2017年1月2日 10時) (レス) id: ede9128976 (このIDを非表示/違反報告)
真莉亜(プロフ) - 面白いです！でも、なんか改行があまり無くて読みにくいです･･･上から目線ですいませんでした (2017年1月2日 10時) (レス) id: ac7953dbd4 (このIDを非表示/違反報告)
小豆@ちくわ(プロフ) - 五十鈴さん» コメントありがとうございます！おや、初鍛刀はお小夜ちゃんでしたか？ふふ、お小夜可愛い←え、禿げる？なら私のおじじの髪の毛あげますね(/--)/ｿｰﾚｯ←更新頑張ります！ (2016年12月31日 18時) (レス) id: ede9128976 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小豆 | 作成日時：2016年12月29日 3時
