じんわり、ふわり。

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「どーぞ。」

「…お邪魔します。」

「散らかってるわ。
ごめん、ごめん。」



そう言ってソファーに脱ぎ捨てたスエットを

拾い集め照れくさそうに笑った。



「…本当だ散らかってる。」

「うるせー。」


このドキドキをどうしたら隠せる？

普通ってどうするんだっけ？



「あ、ビールあったっけなー？」


冷蔵庫を開いて

独り言言ってる北山くんの背中見つめてたら

あった！って嬉しそうに笑いながら

ビールを見せる彼に胸が熱くなる。


悔しいけどすごく大好き。

私の好きの比重はきっと彼より重い。


帰りたくなくてまだ一緒に居たくて

北山くんのお家に来たけど、

私、凄く緊張してる。



「じゃ、飲み直しますか！」

「うん。」

「「乾杯」」



コツンと缶ビールを当て

飲み直しの合図。


自分の家だからか

リラックスしてて気が抜けてる感じが

私にはキュンポイントでしかなくて

ドキドキと胸の鼓動が速くなる。



「…なぁ、A。」

「ん？」

「今日楽しかった？」

「うん。楽しかったよ？」

「そっか。」



ふふっと優しく笑い

隣でビールを飲む北山くん。

目が合うと時が止まったように

スローモーションで彼の顔が近づく。



柔らかい唇が触れると

くしゃっと優しく髪に触れる大きな手。



「…好きだよ。」




甘い囁きにとろけちゃいそう。



この雰囲気は─────。

そうだよね。

もう断る理由なんてない。



私も北山くんのこと大好きだもん。

────好き。





北山くんの首に腕を回すと

ちょっと驚いた顔をした。




「……どうしたの？」

「いや、……いつも断られてばかりだったから
なんかすげー今のドキッとした。」

「……///」

「……ヤバい。ドキドキしてる。」

「……ごめんね、嫌とかそーゆーのじゃなくて
ただ、初めてがアレだったから…
２回目はちゃんとしたくて。
好きだから大事にしたくて、大事に想われたかったの。」

「…んだよー。
オレ、何かやらかしたかと思ったわ。
そのー……気持ちよくなかったとか、
相性が悪かったのかなーと。」

「そんなことないよ！
気持ちよかったもん。すごくよかった…//」

「っ……ばかっ！////」

「……だって本当っ……んっ、」



カプっと食べられちゃうようなキスで口を塞がれ

全身の力が抜けてくような深いキスに変わる。




「わりィけど、ガッつくよ？
覚悟いい？」



「……っ/////」





リアル萌えボイスは最強で最高です。









end……？

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