野菜炒め ページ31
「おかえり。」
「ただいま。」
リビングから聞こえた声に素っ気ない返事を返し、ドッシリと重量のある荷物を玄関に放る。
夏休みが近づいているということで、鞄には置き勉していた技能教科の教科書がいっぱい入っている。
ポイっと投げた荷物は空中を飛んで、絨毯の床に叩きつけられる。
ドッカーンとか言う凄い音が聞こえたが、聞かなかったことにしよう。
さて、彼奴は何も問題を起こしていないだろうか。
起こしてたら問答無用で殴るとこだが。
何もしていないことを祈り、リビングへの扉を開ける。
「おかえりー。今日は遅かったんだな。」
エフィルは床に寝転がり、大の字になっていた。
「何、やってんの。」
「寝てるの。」
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「今日のご飯は？」
「余った野菜を適当に入れて炒めた野菜炒め。」
気がついたら、冷蔵庫の肥やしになっていた野菜達。
そこまで傷んではいなかったので、今日中に消費しようと思う。
「他になんかないのー？」
「白米。」
肉類や魚類は無くなってしまったので、後で買いに行かねば。
またお隣さんにお願いして、車を出してもらおう。
「何か手伝うことは？」
「お皿洗いよろしく。」
エフィルの言うことに素っ気なく返して、人参を切る。
人参が転がりそうになるのを手で押さえながら、薄く、素早く刻む。
「エフィル、顔出してると危ないわよ。」
私の手元を後ろから覗き込んでいたエフィルに注意を促す。
危なっかしい奴め。
エフィルは生返事だけして、相変わらず覗き込んでいる。
だが、突然此方を振り向いた。
その目は、少し輝いて見えた。
年上なのに、こういう好奇心の目を向けられると、どうしても子供っぽく見えてしまう。
なんか可笑しい。
ニヤニヤしてたら、エフィルに奇怪な物を見る目で見られた。
…まあ、何もないのにニヤニヤ笑ってるのは確かに気持ち悪い。
慌ててポーカーフェースに切り替え、ちょっと咳払いをする。
「ブフッ」
「なんで笑うのよ！」
そんな私を見て、エフィルが吹き出した。
振り向いて見ると、エフィルはニヤニヤしながら笑いを堪えている様だった。
「何がおかしいのよ！」
「いや、別に…」
全く、失礼な奴である。
人の顔を見て笑うだなんて。
Aが、それはブーメランだと言うことに気がついたのは、その10秒後である。
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四夜(本物) - 完全に黒歴史で恥ずかしい、うらつく頼むからログインさせて (2019年7月23日 21時) (
レス) id: dfaad9320b (このIDを非表示/違反報告)
妙子(プロフ) - 四夜さん» 冷静な分析出来る子なのに、大事な場面で音出しちゃうって可愛い存在だよねクモノコ♪ (2014年7月16日 8時) (レス) id: 30085790ce (このIDを非表示/違反報告)
四夜(プロフ) - 続編続きました。これからもよろしくお願いします。 (2014年7月9日 15時) (レス) id: 052d738e23 (このIDを非表示/違反報告)
四夜(プロフ) - 妙子さん» 普通、トリップを実際にしたらもっと混乱しそうですけどね…クモノコは私のお気に入りですw (2014年6月19日 15時) (レス) id: 052d738e23 (このIDを非表示/違反報告)
妙子(プロフ) - お互いに疑問があり過ぎて不安が勝つ(・_・;)クモノコが導いてくれるといいけどね (2014年6月19日 8時) (レス) id: 30085790ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四夜 | 作成日時：2013年12月4日 16時
