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side 松田
プツっ
"勇敢なる警察官よ
君の勇気を称えて褒美を与えよう
もう一つのもっとも大きな花火の在処のヒントを
表示するのは爆発3秒前
健闘を祈る"
この表示を見たときから覚悟は決めていたはずだった。
しかし、気がつけば残り1秒で最後のコードを切っていた。
「昔は、ブレーキなんてなかったのにな」
いつだったか萩に言った、自分にはアクセルしか付いてねぇなんて言葉を思い出す。
なぜか最後の最後に聞こえちまったんだよな、アイツの声が。
ついさっきもう会わねえつもりで電話をして別れを告げた彼女。
可愛くて、性格も良くて、俺には勿体ねえ女。死んじまう前に少しでも嫌な奴になれば、俺のことを引きずらねぇで、幸せになれると思って、あんな電話をした。
次は、可愛いと好きだと思っても上手く伝えられねえ俺みてぇな男じゃなくて、もっとマシな男と出会ってくれと願いながら。
それなのに、Aの声が聞こえて、プツっとコードを切っちまうとはな。
「ハハ、情けねぇ」
とりあえず途中までのヒントでわかった次の爆破場所佐藤に連絡をする。
これも、なぜ分かったのかと言えば、電話したときにAが病院だと聞いて一番爆発しないで欲しいと思った場所がAが居るであろう"米花中央病院"だったから。
本当に単純な男だと自分でも思いながら、次はAに連絡をする。
あんな風に別れるなんて言ってしまって、きっと怒っているだろう。それどころか話もして貰えるのだろうか。最低だということは重々承知だが、とにかく電話をかけた。
「もしも「もしもし!下見て!」」
ワンコールで電話に出たAは、俺が話す暇も与えずにそう言った。そして、Aに言われた通りに下を見れば、かなり小さくだが、Aらしい姿が見えた。
「え、Aなのか?」
「はい、お話は下で聞きますので。早く降りて来てよね、この大バカ男!」
一息でそう言ったA。
これは、とにかく謝るしかないよな。と思いつつ、やはり生きてAと会えるのは少しというか、かなり嬉しい気持ちもあったりしている。
先程、佐藤に連絡した為、止まっていたゴンドラは電話中に動き出し、ものの数分で地上へと到着した。
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或 - ふひひひひ…ってにやけてしまうほど作品です!(気持ち悪くてすみません) (2022年5月30日 21時) (レス) @page20 id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
みょん(プロフ) - ヨアさん» わー!コメントありがとうございます!嬉しいです(><)❤︎コナンになったことで事件増えるの面白いですね笑コナンになるタイミングで書かせて頂きたいと思います! (2022年5月14日 15時) (レス) id: 0e3a4d985c (このIDを非表示/違反報告)
ヨア - 更新楽しみにしてました!!リクエストなんですが、新一がコナンになったことでより増えた事件に陣平が疲れて限界来そうな所、夢主ちゃんが陣平を甘やかす(癒す)ようなものが読みたいです。これからも更新楽しみにしてます!! (2022年5月14日 11時) (レス) @page5 id: 3df9c04991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みょん | 作成日時:2022年5月6日 4時