カフェオレ、ミルク多めで。

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「カフェオレ、ミルク多めで。」





某人気コーヒーショップでわたしの好みを完全把握して、頼んでくれてるこの人の名前は、松田陣平。




私の彼氏で、数日前から豹変してしまった彼。




豹変


と言っても、嫌な意味ではない。





むしろその逆で、ついこの間までは、君はブラックコーヒーなのか？ってくらいに冷たかった彼が、




今、私が頼んだミルク多めのカフェオレかのように甘くなったのだ。








具体的に言うと…






「A？どうした？ちょっと休むか？」




ほら！今も！少しぼーっとしちゃってただけでもこんなことを言ってくれる。


前までは、こんなことあんまりなかったのに。






『大丈夫！ちょっとぼーっとしちゃってただけだよ』





そう答えてもまだ心配そうに私を見ている陣平くん。







正直、彼からこんなに優しくされるのには慣れていない。




あ、優しくないわけではないけどね。言葉にはしにくいのだけど、目の優しさとかとにかく少し今までとは違う感じなのだ。





そのせいで嬉しい気持ちもあるのだけど、なんだか恥ずかしいような、むず痒いような、そんな気持ちになる。







ついこの間まで素っ気なかった彼がなぜこうなったのか、




正直、思い当たる節といえば、一つしかないのだけど…









その思い当たる節、と言うのは遡ること数日前。









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