3話【あの時】 ページ4
私が東堂先輩を好きだって気付いたのは親友・百合華に言われてからだ。
「Aいっつもその先輩みてるしさー、
部活の話もその先輩の話しかしないし。
ねぇ、好きなんでしょ?」
だ、そうで。
そんなつもりはなかったんだけど。
好きって、何かわからなかった。
そもそも恋なんてものにうつつを抜かす暇がなかった私は誰かを恋愛的に好きと思ったことがなかった。
だから東堂先輩を好きになれて、嬉しかったんだ。
先輩優しいから、
正直ちょっと浮かれてたりもしてた。
_____あの時までは。
*
「すまんな!今日は少しだけ早めに帰らせてもらうよ!無論、今後このようなことはないようにするぞ!」
東堂先輩が部室で大声でこんなことを言った。
私は「珍しいな」くらいだったんだけど。
泉田くんは気になったようで東堂先輩に問いかけた
「東堂さん、何か用事でもあるんですか?」
「む、気になるか?泉田ー?」
「え、いや、え、あ、」
あ、戸惑ってる
「尽八はな、彼女ができたんだ。ヒュウッ」
新開先輩が泉田くんの質問に答えた
と同時に
『え』
「え」
「「「ええええええええええええ」」」
「まじかよ…」
「ついにか…」
なんて声がちらほら聞こえる。
私は、言葉が出なかった。
後日東堂先輩が部員に紹介した彼女さんは
私とは比べものにならないくらい美人で清楚な人だった。
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桐野紗那(プロフ) - アンリさん» ありがとうございます!面白いと思って頂けるようがんばります (2015年3月22日 17時) (レス) id: fbc624774a (このIDを非表示/違反報告)
アンリ - すごく面白いです(*^_^*)これからも面白い小説を描いてくれると嬉しいですよろしくお願いします。 (2015年3月22日 16時) (レス) id: 689833640a (このIDを非表示/違反報告)
アンリ - すごく面白いです(*^_^*) (2015年3月22日 16時) (レス) id: 689833640a (このIDを非表示/違反報告)
桐野紗那(プロフ) - ユティカさん» ありがとうございます!頑張りますね!! (2015年2月28日 23時) (レス) id: be5b09cdcb (このIDを非表示/違反報告)
ユティカ - とても面白いです。これからも頑張ってください!! (2015年2月28日 22時) (レス) id: 1a8815d00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桐野紗那 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年2月14日 23時