12話【野生の勘】 ページ13
諦めないとは決めたものの、今私が何をすべきなのかわからない。
アピール?
……でも不審に思われるよね。
うーん……、わかんない。
「あ、A!」
廊下を歩いてると先生に声をかけられた
「ちょうどいい、お前、自転車競技部だろ。
福富は今日休みらしいから、東堂に届けておいてくれ」
渡されたのは自転車競技部の部費やらなんやらのプリントの束。
……東堂先輩に、か…。
*
東堂先輩の教室に行く
最初に荒北先輩の姿を見つけた
東堂先輩は見当たらない
荒北先輩を呼んでもらおうか…。
すぐ近くにいた先輩に荒北先輩を呼んでもらった
「なんか用ォ?」
『あの、東堂先輩は…?』
「あーあいつなら多分彼女と…」
嫌な想像をしてしまう。
何かを疑問に思った荒北先輩が私に問いかけてくる
「…Aチャンは東堂が好きなわけェ?」
『えっ、いや、そんなわけないじゃないですかー、はは』
「……ふーん」
早くここから立ち去らないと
本能的にそう思った
『あ、えっと、じゃあこのプリント、東堂先輩に渡しておいてくださいね!』
そそくさと教室を後にする
荒北先輩、野生の勘かな?……恐るべし。
227人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桐野紗那(プロフ) - アンリさん» ありがとうございます!面白いと思って頂けるようがんばります (2015年3月22日 17時) (レス) id: fbc624774a (このIDを非表示/違反報告)
アンリ - すごく面白いです(*^_^*)これからも面白い小説を描いてくれると嬉しいですよろしくお願いします。 (2015年3月22日 16時) (レス) id: 689833640a (このIDを非表示/違反報告)
アンリ - すごく面白いです(*^_^*) (2015年3月22日 16時) (レス) id: 689833640a (このIDを非表示/違反報告)
桐野紗那(プロフ) - ユティカさん» ありがとうございます!頑張りますね!! (2015年2月28日 23時) (レス) id: be5b09cdcb (このIDを非表示/違反報告)
ユティカ - とても面白いです。これからも頑張ってください!! (2015年2月28日 22時) (レス) id: 1a8815d00b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桐野紗那 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年2月14日 23時