わたしの声届いてますか？ ２

#6.5 ページ21

.








そう言い終わった後、


丁度スタッフさんから声がかかった。





さっきのことは無かったかのように


いつも通り仕事をするメンバー。



さすがプロ。なんて私が言えることやない。









〜 一週間後 〜






あんなこと言ってから一週間経った。


私はやっぱり辞められず、


ズルズル仕事をしている。





もちろんメンバーからの嫌がらせは

日に日に度を超えていくものばかり。


愛ちゃんからだけではなく、

大好きなメンバーからっての辛いわ。





この間はしげに生卵を投げつけられた。

そんな時でも彼は子供のような笑顔で

「アヒャヒャ」と笑うてるねん。






それでも流星と濱ちゃんは


変わらずに私に接してくれた。




幸いこの二人は嫌がらせを受けてないみたい。







せやけどごめん。


私な、段々弱くなってんねん。


自分でもわかるくらいに…。




毎晩のように見る悪夢、


もちろんメンバーからの嫌がらせや。




共演者やスタッフさんが話してるだけで

自分の悪口言われてるんやないか、って。



心が弱くなってしもうたんかな…。




あの流星や、濱ちゃんのことさえも…






信じれへんくなってきてるんや。









.

#作者です#→←#6.4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す