じゅんくんｯｯ ページ35
分かってても凹むなぁ、同じような背格好なんだけどなぁ、と永遠呟く悠一に笑っていれば、部屋のチャイムが鳴る。ぴんぽん、と軽快な音を聞くが早いが、小さな足は玄関へ駆けて行った。
「じゅんくーんｯｯ！！」
「おぉ、悠音ちゃん、大きくなったな、こんにちは。」
「じゅんくんこんにちはぁっ！！」
カゲくんと並んで堂々のお気に入りお兄ちゃん、じゅんくんコト嵐山さんの御来訪だ。
ぴゃっと満面の笑みの悠音は、深々と頭を下げる。こっちこっち、と大きな手を引いてリビングへ駆けだしている。背を屈ませながらも優しい嵐山さんは手を離さずついてきてくれた。
「お久しぶりです、嵐山さん」
「相変わらず悠音のお気に入りなんだからもう〜」
微笑む私の隣で、リビングの壁から半分顔を覗かせ頬を膨らませる悠一。年甲斐もないが大変に可愛らしいので私も私らしい。
「ほら、お兄ちゃんにお茶どーぞしてごらん」
「するッ！悠音がじゅんくんおもてなしするの！！」
運べるかな、とコースターを渡すと、小さなおててはカップも一緒にもってテーブルに置く。
じゅんくん、悠音お茶つげるの。とお手伝い用に詰め替えた小さめのポットから、冷えたルイボスティーを注ぐ悠音。
「はは、こんな可愛い子に構って貰えて幸せ者だな俺は」
「そ〜ゆ〜ところが悠音をたぶらかせるんだよ〜！？」
「ゆーいち拗ねないの」
いつでも手助けができる様見守りながらも、出来る所まではと見届けてくれる優しい嵐山さん。
どーぞ！とストローをさす悠音に、ありがとう。と変わらないアイドルスマイルを送っている。
君には私がいるでしょうが。とほっぺたを片手で掴むと、タコみたく尖らせた口でそうだねぇ、と得意げな笑顔。これが視えてたからしきりに言っていたのかぁ、と相変わらず上手な旦那に舌を巻く。
ロールケーキを出して悠音も交えてのティータイムだ。
日々平和のために駆け抜ける嵐山さんの貴重なオフ。ゆっくりしたいだろうに、嫌な顔一つせずお招きに快諾してくれた。寧ろ行かせてくれ！！と乗り気な彼をどうにかしてもてなしたいのは迅家一同の願いである。
「悠音ね、もじかけるの、みてみて！！」
「お、これは俺の名前か？悠音ちゃんは凄いな、偉いぞ」
らくがき帳に拙いながらも嵐山さんの名前をかく悠音。覗き込んで頭を撫でてくれる嵐山さんに悠音はとてもご満悦だった。
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み(プロフ) - おもちさん» 長いお話にも関わらず楽しんで頂けてとっても嬉しいです💕暖かなコメントありがとうございます😍 (2022年7月21日 8時) (
レス) id: aaa9f51a75 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 1杯目から読ませていただいたんですが、めちゃくちゃ好きです、この作品。迅さんパパ最高…！！なんか語彙力低下中ですが本当に好きです！迅さん夫婦、幸せに！ (2022年7月20日 18時) (レス) @page7 id: aefd0777d6 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 甲賀忍者さん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます！思いついてどうしても言ってほしくて…！！共感頂けたみたいで嬉しいです😍 (2022年6月9日 13時) (レス) id: aaa9f51a75 (このIDを非表示/違反報告)
甲賀忍者(プロフ) - パパのサイドエフェクトがそう言ってるって素敵な台詞！最高です！ (2022年6月7日 21時) (レス) @page34 id: 75f75dc2eb (このIDを非表示/違反報告)
Umi(プロフ) - わかさん» きゃー！！嬉しいですありがとうございますｯｯ！！ぱぱなじんくん大変にツボなのでそう言って頂けてはっぴーです(*^^*)がんばります！ (2021年8月4日 22時) (レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2021年3月26日 13時
