お休みだけど ページ30
「…お腹すいた」
今日は、いい加減休め。と店長にガンを飛ばされた為お休みを頂き友人とショッピングへ出かける。
昼過ぎに別れ昼食を取りそびれた事を思い出し、重ねて浮かぶのはいつもの喫茶店。
…バイトの休みの日にバイト先へ行くのもなんだか。と思ったものの、何だかんだ言ってお店が大好きな私。
お腹すいたし、いいか、と誰に聞かれることもない癖に御託を並べ、お店のドアを開ける。
「いらっしゃ…おう、Aじゃないか。どうした？」
「お買い物の帰りで、お腹すいちゃって。」
「ふは、いいところに来たな、奥のテーブル行ってみろ」
出迎えた店長が微笑んで奥を指さしたため、首を傾げながらテーブル席へ行ってみると。
「あれ、Aちゃん？」
「じ、迅さん…！？」
パスタを食べている、迅さん、が、いらっしゃ…る…！？
あむ、と薄い唇がフォークを隠し首を傾げる様に、思わずショップバックを握りしめる。
「迅さん、Aが休みで寂しいからテーブル座ってるんだってよ」
「ちょ、店長さん恥ずかしい事言わないでくださいよ！？」
「えっ、あの、えと、い、いらっしゃいませ…？」
いじらしく笑う店長さんに、羞恥の混ざる顔で頬を膨らませる迅さん。なんだかやっぱり、店長さんと意気投合している様だった。
対する私が一番気が動転して首を傾げるせいで、思っていたより自然体の迅さんは顔を上げる。
「Aちゃんも食べに来たの？」
「お腹すいちゃって…」
遅れてやってきた照れに頬をかくと、まぁ座りなよ。と向かいの椅子を指し示す彼。
何だか私が来ることをさも分かりきっていた様な自然な仕草を不思議に思いながら、小走りで席へと向かう。
「…ありがとうございます」
店長さんにサンドイッチと紅茶をお願いし、改めて向かい合うと彼との距離は想像以上に近い。
カップにそっと口をつける姿や皿へ視線を落とす静かさが妙に大人っぽくて、羞恥も忘れ見入ってしまう。
「なんかついてる？」
「へ？ぁ、…いえ」
カップから視線を上げた彼に、見惚れてました、なんて言えるはずもなく勢いよく首を横に振り言葉を迷っていると、これ幸い、素晴らしいタイミングで店長がいらっしゃる。
ごゆっくりどうぞ〜。と深く言わない店長さんに落ち着いた鼓動が再び勢いを増して、唇を内側へ巻き込んだ。
「ん…美味しい」
会話の間に困り果て口にした、店長特性のサンドイッチ。思わず声が漏れ出た。
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ぐりーん@Umi(プロフ) - 黒崎ソラさん» ありがとうございます！頑張らせて頂きます〜！ (2016年9月14日 7時) (
レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎ソラ - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2016年9月12日 4時) (レス) id: b15a705d85 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - 蜜柑雨さん» わぁぁお褒めの言葉ありがとうございます！！更新頑張らせて頂きます♪ (2016年9月11日 11時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雨(プロフ) - とっても面白買ったです！！ほのぼの感が最高です！更新楽しみにしてます！ (2016年9月11日 1時) (レス) id: 94c773db22 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - setunaさん» わわ、勿体無いお言葉を！！嬉しい限りですありがとうございます(*´ω`*) 18歳組可愛いですよね！頑張らせて頂きます♪ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2016年8月17日 15時
