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「またくるね〜！ありがとっ。」
「あ、りがと…うござ、い、ました」
たどたどしく呟いて頭を下げ、手を振る犬飼さんの後ろに隠れる辻さんをお見送り。
二宮隊はB級１位。強い人たちなんだよなぁ。と記憶を探り、改めて現実味のない環境は慣れるまで程遠いと感じる。
何だか大人なお兄さん、といった感じで緊張したなぁ。とお客様がいない事もあっておさらいにホームページを開くと、犬飼さんは同い年で辻さんは一つ下だった。…年下！？
思わず持っていた布巾を落っことしてしまい、慌てて拾い上げる。
「っ…二人とも大人っぽすぎでしょ…」
改めて考えなおすと背の高さも迅さんなみだし、整った顔で大人っぽい雰囲気満載。とても同級生や後輩には思えず世間は広い。
私があそこまで大人びて見えるのはいつかしら、としくしくお皿を片付けていると、ベルの音と共に柔い声。ふわふわのタオルで手の水気を取り、外へ駆ける。
「双子がきたよ〜」
「こら、迅、からかわないぞ」
からかいを含めた笑顔は年相応で、そんな表情にすら心臓が高鳴ってしまうのだからズルい。
楽し気な迅さんと、窘める姿ですら様になる嵐山さんのご来店だった。
「うっ…いらっしゃいませ」
双子みたいだと告げてしまった羞恥をぶり返しつつ、メニューを手渡す。
「Aちゃん俺いつもの〜」
んふ、と自慢げに笑う迅さん。案の定、それで通じる程か？と刮目する嵐山さんはタルトとエスプレッソのご注文だった。迅さんは珍しく、重ねて自慢げだ。やっぱり同い年ともあり、気の置けない存在なのだろうか。
「お待たせしました。迅さん、いつもの…あってますよね？」
ちょっと楽しくなってしまい、そう冗談交じりに伝えチョコレートケーキとコーヒーを置く。
これで違ったら有名なあの舞台から飛び降りる覚悟では？とちょっぴり心臓が騒いだ私に、
「ご名答、ありがと」
流石Aちゃん。と緩く口角を上げる迅さん。くるくると変わる表情は特別な気がして、一人勝手に心臓は膨張と収縮を激しく繰り返した。
「嵐山さん、タルトとコーヒー、お待たせしました！」
「おぉ、ありがとう」
胸をなでおろす私が嵐山さんにも提供を終え持ち場へ戻ると、再び双子の話へ逆戻りしてしまうのだった。
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ぐりーん@Umi(プロフ) - 黒崎ソラさん» ありがとうございます！頑張らせて頂きます〜！ (2016年9月14日 7時) (
レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎ソラ - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2016年9月12日 4時) (レス) id: b15a705d85 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - 蜜柑雨さん» わぁぁお褒めの言葉ありがとうございます！！更新頑張らせて頂きます♪ (2016年9月11日 11時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雨(プロフ) - とっても面白買ったです！！ほのぼの感が最高です！更新楽しみにしてます！ (2016年9月11日 1時) (レス) id: 94c773db22 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - setunaさん» わわ、勿体無いお言葉を！！嬉しい限りですありがとうございます(*´ω`*) 18歳組可愛いですよね！頑張らせて頂きます♪ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2016年8月17日 15時
