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「ねぇねぇ、三輪来た?」
楽しそうな出水さんに、それで分かんのか?とツッコミたいのだろうが食べる事が優先らしい太刀川さん。
そんな彼に構うことなく、Aちゃんなら分かってくれるよね〜?と緩く笑む。
「三輪隊の隊長さんですよね。まだいらっしゃってませんよ」
お名前とお顔くらいですが。と頬をかく私に、情報提供少ないからね、と頷く出水さんはコーヒーを一口含む。
米屋さんの隊長さん。そういえば彼もノリがよくて面白い人だったけれどすごく強いんだよなぁ、と今更ながらに知り合える方々が豪華すぎて舌を巻きそうだ。
「やった、俺の方が隊長連れてくるの早かった!」
「そうですね、また来てくださって嬉しいです」
「照れる〜」
いぇーい!とカウンター越しに伸びた手がハイタッチを求められ、恐れ多くもぱちんと応える。
この手を洗いたくないくらいだ。
可愛らしく含む様な笑みをこぼす出水さんは、似合わねぇぞ。と太刀川さんに緩く突っ込まれている。そんな彼も目線はコロッケサンドから外されることがない為、本当に面白い人たちだな、と思った。
他の皆も連れてくればよかったね、あ、でも唯我は面倒そう、と何ら気にしてない出水さんは首を傾げつつ、綺麗に完食してくださった皿を見届け席を立つ。
「ありがとう、今日も美味しかったよ。また来るねAちゃん」
「A、ありがとうな、また来る」
「こちらこそありがとうございました!お待ちしております。」
最後の最後で呼び捨てられるという年下キラーな太刀川さんに舌を巻きつつ、癒しの時間を提供するどころか私が癒されているのでは?と首を傾げながら店内を片付ける。
ランチタイムも終え、働きづめの店長さんにコーヒーを手渡ししばしの休憩。
素晴らしい毎日だ、とこぼす私が店長さんに笑われている丁度その時、答えるようにベルも揺れた。
「いらっしゃいませ。っ、迅さん…!!」
とてて、とドアの方へ駆けよれば、楽しそうに微笑む彼。思わず頬を緩ませる私に、やっほぉ、とおててをふりふり。今日も可愛らしい仕草さえも様になっている。
「Aちゃん、騒がしくなるよ」
「わ、ぁ…!玉狛の皆さん…っ!」
相も変わらずかっこいいなぁ、と見惚れかけ、彼の後ろに続く数人に視線を投げる。
くい、と後ろを親指で指しながら、得意げに微笑む姿もお似合いだった。
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ぐりーん@Umi(プロフ) - 黒崎ソラさん» ありがとうございます!頑張らせて頂きます〜! (2016年9月14日 7時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎ソラ - 面白かったです!更新頑張ってください! (2016年9月12日 4時) (レス) id: b15a705d85 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - 蜜柑雨さん» わぁぁお褒めの言葉ありがとうございます!!更新頑張らせて頂きます♪ (2016年9月11日 11時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雨(プロフ) - とっても面白買ったです!!ほのぼの感が最高です!更新楽しみにしてます! (2016年9月11日 1時) (レス) id: 94c773db22 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - setunaさん» わわ、勿体無いお言葉を!!嬉しい限りですありがとうございます(*´ω`*) 18歳組可愛いですよね!頑張らせて頂きます♪ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み | 作成日時:2016年8月17日 15時