及川徹のターゲットは。 (ページ4)

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2話ページ4

次の日。

Aside

…なんでこんな事になってるんだ。

転校してきて早々、女子の餌になりかけた。

そのせいか、男子からも距離を置かれている。

こんな事で大丈夫なのか…？

俺は前の学校の時のような失敗はしたくない。

この高校生活、最後のチャンスなんだ。

絶対に失敗はできないんだよ。

そんなことを考えながら、廊下を1人で歩いていた。

ーードンッ

何かとぶつかった。

上を見上げるとそこには

及「噂の転校生…‼」

…なんでこうなる？

地味に暮らしたいのに

よりによってこんな目立つ奴と…。

「すいません。あの、急いでるんで俺…」

及「いやいやいや、俺聞きたいことあるんだよね」

なんなんだこの人、俺もう謝っただろ。

「急いでるんで、ホントに。」

及「ちょっと待って！！」

俺はその場から逃げるように去った。

ーー最悪だ。

及川徹。一番会いたくなかった奴。

あいつはもう3年、バレー部に入らなければ会うことなんてないと思っていたのに。

だが幸いな事に向こうは俺に気付いていない。

とにかく、もう会わないようにしなければ。