背中を押され ページ41
そして、レイは門の外に出た。
「.........今まで、ありがとう。」
そしてレイは背を向けて歩き出す。
「っ........」
ゆっくりと門が閉まっていく。
それと同時に、私の目から涙がポロポロと溢れてくる。
「......」
レイ...
門が後少しで閉まる。
その時
ドンッ！！
「！？」
突然背中を押され
ガンッ...
「！」
学園の門が閉まった。
「！今開け...」
警備員の人が気づき、門を再び開けようとする。
「開けるんじゃねぇ！！」
行平先生がドスの利いた声で静止させる。
ビビる警備員さん。
「えっ...」
なんで行平先生、私を押したの...？
「Aは、学園内に戻ろうと思えば、アリスで戻れるよな？」
「え、あ、はい...でもなんで先生、こんなこと...」
すると先生は
「泣くほどレイと離れるのが嫌なら、これからもお前たち一緒にいればいーじゃねーか！」
と、清々しい笑顔でそう言った。
「.......えっ」
「嫌なんだろ？レイと離れることが。」
そ、そりゃあ〜....
「い、嫌ですけど....」
「でも、レイを応援したい気持ちがあるんだろ？」
そ、そりゃ〜...！
「もちろんです！」
「だろ？なら、Aがこれからも、レイと一緒に過ごし、レイを応援すればいいんじゃないか。
学園の外でな。」
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作者名：かな | 作成日時：2021年1月25日 19時
