じんじん。（ybxym）

＝好きだった・７＝ ページ7

「何？母さん・・」


「涼介のー担任の先生は？誰？誰になったの？
　ねぇねぇ♪」


「ああ。うーんとね、１年の時副担だった
　高木せんせー。」


「わぁ〜〜。やった〜〜〜♪」

って・・母さん、ニコニコでよろこぶー。



「ちょ。。母さん？なになに・・どーしたの？
　やった〜って何？」


「ん〜だって。いい先生じゃない、おまけにイケメンっ♪
　いいわよねぇ〜あんな明るくて楽しい体育の先生いたら
　いいわぁ〜。キャーキャーもんだわねっ。」


「いやいや、母さん。うち男子校だしー。
　女子校じゃあるまいしさ〜・・でもまぁ、そうだね。
　高木先生、人気あるかな。めんどーみのいい兄って
　感じだし。生徒思いだしさぁ〜。」


「でしょでしょ。
　ん〜〜しかし、あの宏ちゃんが先生だなんてね。
　びっくりっ。・・しかしさ、涼介。」


「な。。なに・・？」


「何か涼介の学校ってさ〜
　イケメンの先生多いわねぇ。ほら〜あと〜
　涼介がよくお世話になってる〜〜。」


「だーれ。」


「ほらほら〜。保健室の〜」


「あー・・いのちゃん先生？」


「そーそー。いのちゃん先生だっ。
　あんた虚弱体質だから〜。よく行くでしょ
　保健室。」


「むー・・いくけど・・。」


「いのちゃん先生に迷惑掛けてない？」


「かっ。。掛けてないってっ。
　しょーがないでしょ、貧血持ちなんだからっ
　おれだって、やだしっっ。こんな軟弱な感じ
　やだしっ。。」


「ん〜。我が息子ながら・・あんたって
　薄命の美王子って感じねぇ〜〜。ふふ
　肌もまっしろだしー。」


「むっっ。。な、何言ってんのさ〜〜っ。
　自分の息子に美王子って何さーっ。
　親バカだよ。まったくさぁ〜〜。」


「ふふふ。そ〜ね、ホントだ。」

楽しそうにケラケラ笑う母さんが

玄関から父さんの「ただいま〜♪」の声に

ウキウキってしながら「おかえりなさ〜い♪」

って・・玄関にお出迎えに行っちゃった。




「はぁ・・。ごちそうさまー。」そう言ってため息をつき

父さんに「おかえり〜。」って言いながら

２階の自室に行く為、階段を上がった＿＿＿＿＿。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




＿＿＿覗いてんじゃねーよ、気持ちわりぃ＿＿＿＿＿



そう言われた気がした。あの時＿＿＿＿




＿＿＿気持ちわりぃ＿＿は６文字。



あの時リビングに居た兄ちゃんは

そんな顔をして何か呟いた。



＿＿覗いてたわけじゃないよ・・・

＝好きだった・８＝→←＝好きだった・６＝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す