じんじん。（ybxym）

＝好きだった・６＝ ページ6

「ぅ＿＿＿ぅぅ・・・。」


触れられた頬がじんじん。と熱持って

痛い。痛いよ＿＿＿。

頬も心も、とても痛いんだ。

また意味もなく、意味もなく、意味もなく＿＿＿？

涙がボタボタ零れていく。




６文字。６文字。

＿＿＿久し振りだ＿＿＿


６文字は、それだったの？



じゃあ・・なに？囁いて言った言葉は何？

＿＿＿綺麗になったな。＿＿＿＿



何文字？＿＿なに、それ？どうゆう意味？

女の人じゃあるまいし・・高２男子がそう言われて

嬉しいと思う？？＿＿訳が分からない。




急に戻って来て、どうしてあんな普通に話し掛けれるの？

どうしてあんなに馴れ馴れしいの？



あの人が先におれを拒絶したのにっ＿＿＿

強くカーテンを閉め何が呟いたのに。


あの人から先に、目も合わせなくなって

話しもしなくなったのにっ。




＿＿＿どうして？



心の底に沈殿してた気持ちが

グチャグチャに掻き回された。


忘れてたのに、忘れてたのに。



もうあの日々には戻りたくないのに＿＿＿


どうして？どうして掻き乱すようなことするの？

どうして、あんな簡単に話し掛けられるの？

目を合わす事ができるの？

ねぇ、どうして＿＿＿＿＿＿？




好きだった。好きだった(・・・)。

“だった”の気持ち。過去の気持ち。

今じゃない気持ち。




・・・ねぇ、本当にそう・・言えるの？

そう言う事ができるの＿＿＿＿＿＿？




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



母さんと父さんを待たずに、夕食の時間。


母さんが仕事帰りに、兄ちゃんのお母さんに会ったらしく・・

「ね、涼介＿＿宏ちゃんってば
　母校の先生になったんですってねっ。」


「あ。。・・ぅん。そーだね・・。」

名前を聞いただけなのに・・

ビクッと肩を揺らした自分＿＿＿

おれはこんなに動揺してるんだ。

そう思い知らされ・・悲しくなる。



母さんはニコニコ楽しそうに話を続け

「へぇ〜やっぱりそうなのねぇ。
　教科は？涼介の担任とかじゃないの？？」


「な。＿＿ないない。ちがうよー
　教科はね・・数学って言ってたけど・・
　たしか。」


そう言いながらホ〜っとした。

ああ、担任じゃなくてよかった〜。って・・

んーでも、まだ最近でしょ先生になったのって

・・じゃ〜まだそんな担任とか受け持たないでしょー。

あーよかったぁー。。


ホッと安堵してるおれに母さんが

「そっかぁ〜宏ちゃんが数学の先生か〜。」

「そー。」

「それで涼介？」

「何？」

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