＝好きだった・１９＝ ページ19
「もう・・７時になっちゃぅよぉ・・。」
もっと、きゅっと縮こまって俯いて・・
あ。そうだ・・大ちゃんに＿＿＿＿＿
そう思ったおれの耳に・・すんなりとスルリと
「涼介＿＿＿＿＿？」
雨をすり抜け聞こえてきた・・
「涼介、どーした？」
聞こえてきた声にハッとし、顔を上げた。
「にぃちゃ＿＿＿＿」
傘を差したスーツ姿の兄ちゃんが立って居た。
「涼介、どーした？・・ずぶ濡れで＿＿」
そう言って急いで門を開けて
雨の雫を傘から落としながら
おれに近付いてくる。
「＿＿っ。」
おれは慌てて、雨と涙で濡れたブレザーの袖口で
顔を拭い、どーってコトないように・・
「あ、あぁ。。ちょっとね、傘がなくて＿」
「早く帰って着替えろって、風邪引くぞ。な。」
「あ・・ぅん。」
「＿＿どうした、涼介？」
「あ、その。。
鍵が無くなっちゃって・・」
「っんだよ。
じゃ、俺んち来いよ。な、ほら＿＿＿」
兄ちゃんの長い腕が
距離を保ってたおれの腕を掴む。
ボタボタ零れた涙と雨で濡れた袖口を
グッと掴むんだ。
おれは、涙を見透かされた気持ちになって
急いで払いのけ
「＿＿へ、へぃきだから＿＿」
「遠慮すんなって。来いよ、涼介。」
「いい。だいじょーぶ・・
それに・・これから、大ちゃんトコ＿＿
行こうと思ってたし。」
「大ちゃん＿＿。・・ああ、アイツか
いつも一緒に居る、有岡大貴。」
「ぅ、ぅん。そう・・
だから平気だし、大丈夫＿＿。」
そう言っておれは、兄ちゃんの横をすり抜けて行くはず・・
行くはずだったのに＿＿＿
兄ちゃんにまた、手首を掴まれ
玄関のドアに押し戻される。
「ちょっ＿＿痛いな・・なにっ？！」
兄ちゃんの距離が近付いて
大きな手をドアに置いた。
「な、涼介＿＿＿」
兄ちゃんはおれを長い腕で体で囲ってしまう。
うごけない。うごけない。
おれは、うごけなくなる。
雨の香りと兄ちゃんの香りで
息が苦しい。胸が＿＿＿
胸が痛い。じんじん。っと痛む。
痛い、痛い。苦しい、苦しい。悲しい、悲しい。
もうやめて＿＿＿＿＿。
兄ちゃんが＿＿ずっと目が合わなかった
あの兄ちゃんの目が
おれを見る。真っ直ぐに見据えるんだ。
見ないで。見ないで欲しいのに＿＿＿
「涼介＿＿＿。」
「な、なにっ＿＿＿。
ちょ、ちょっと、どいて＿＿どいてよ薮先生っ。」
「なぁ＿＿＿なぁ、涼介＿＿＿」
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あひる☆(プロフ) - 白米苺さん» はい!!ありがとーござぃやすー。がんばりますよぅぅ〜（ё）がぁがぁ (2018年9月7日 17時) (
レス) id: daf5fa2131 (このIDを非表示/違反報告)
白米苺(プロフ) - あひる☆さん» 私もお返事が来て嬉しいよぉ〜〜！！無理しないように頑張ってくださいっ☆ (2018年9月5日 17時) (レス) id: b21025aefe (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - 白米苺さん» 白米苺しゃまだ〜(*´▽｀*)〜♪うふふーまた来てくれてんだぁ〜嬉しいですー。おお！面白い設定っていってくれたっ！！んっでもって病みつきだってぇぇ〜(ノД`)・゜・。うでしー。がんばるぞぉぉ〜!! (2018年9月5日 16時) (レス) id: f7cc0dc41c (このIDを非表示/違反報告)
白米苺(プロフ) - あひるさぁん！お久しぶりです！今回のお話も面白い設定で、病みつきです！！更新頑張ってください(^^) (2018年9月4日 22時) (レス) id: b21025aefe (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - わかねこしゃま〜♪お話しを汲み取ってくれてるーーーぅ（●＾o＾●）うれしぃぃー。がんばるぞぉ〜〜！！ (2018年9月4日 17時) (レス) id: 9d3affb617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あひる☆
| 作成日時：2018年9月1日 19時
