─ BEAST SIDE ─ #3

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どれくらい刺し続けただろう








咲坂さんは





完全に動かなくなった..









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······殺した









僕が、この手で








咲坂さんを









殺し..た..









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謙「岩橋、もういい.. 見るな」









安井くんは僕の目の前に立ち、


咲坂さんの無残な姿を見せないようにした







こうしたのは僕自身なのに









『·········』









全身の力が抜けると、ナイフが手の中から
カラン.. という音を立てて床に落ちた









ポタッと、新しく零れ落ちた一粒の涙は

頬についた血と混ざり合い、薄い赤色をしていた









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謙「岩橋..」









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僕は言葉を口にしないまま、安井くんに背中を向けて
ドアの方へ歩いていった









今はなにも話しかけないでほしい..









言葉でない形で安井くんにそう伝えた









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それから僕は



一切振り返ることなく、部屋を出ていった..






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