─ BEAST SIDE ─ #3

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······ドアが完全にひらかれると







暗い部屋の中にはひとつだけ、蛍光灯が置いてあった









その光は、ベッドに座っている女の子を
ほんのりと照らしていた








その女の子が顔をこちらに向けると、目が合った









つまり、この瞬間


知ってしまったということだ









僕が、人狼だということを..









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ミモリ「い、岩橋くん..


きゃあっ..！！」









僕は彼女に飛びかかった








ダンッ！！っという激しい音が部屋に響き渡る









ベッドに仰向けの状態で身動きが取れなくなった咲坂さんは


上で押さえつけている僕を見つめていた





彼女のその目には、涙が溢れていた..









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ミモリ「岩橋くん..」









やがて、その涙は目尻から静かにこぼれ落ちた









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『······ッ』









僕は、右手に握っているこの大きなナイフを

刃先を下に向けて振りあげた









『ごめん、咲坂さん..っ ごめん..』









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僕は右手を振り下ろし、



咲坂さんの腹にナイフを突き刺した







グサッという、刃が肉の中に入りこむ音と感触が伝わった









ミモリ「あ.. うぐ..っ..！！」









咲坂さんの口からは血が流れ出し、枕を赤く染めた









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＿＿＿＿グサッ！！









それから、僕は何度も何度も咲坂さんの腹を刺した









＿＿＿グサッ グサッ









ただ泣きながら、謝りながら









＿＿＿グサッ グサッ









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手も顔も制服も、赤く染まっていった..









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