─ BEAST SIDE ─ #2 (ページ36)

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それから、ここ何日かの間で

加藤さんの私物が次から次に無くなるようになった

教科書、ノート、ペンケース、キーホルダー、髪留め、体操着、上履き

いろんなものだった

朱里「一体なんなのもう..っ」

加藤さんはとうとう泣きだした

「朱里、泣かないで..？」

「うちらで犯人みつけてやるからさ」

もしこの中に盗んでる犯人がいるなら怖い..

加藤さんを慰めてるのも演技ってことだし..

でも、加藤さんはみんなから好かれてるのに
なんでそんなことされるんだろう

誰かの恨みを買うような人でもないと思うんだけど..

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放課後になり、僕は部活に行く準備をした

加奈「玄樹、また明日ね」

『うん、また明日..』

とか言いつつ今日もまた電話かかってくるんだろうな..

僕は重い足取りで教室を出た

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部室につき、ドアをあけようとした

だけど、僕はその手を止めた

なぜなら、教室に忘れものがあることに気づいたから

僕は大きな溜め息をつき

急ぎ足で教室に戻った

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