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16 先生 ページ16

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帰りの挨拶の後、私は鞄を持って帰ろうとした。



「三橋、待って」



「先生・・・、何か用ですか?」



気持ちを悟られないように、



作り笑いをして先生を見上げた。



「進路調査票、お前だけ出してないんだけど」



「・・・え?確か、提出したはずじゃ・・・」



不備がない事を確認して、



ちゃんと先生に渡したのに。



「とーにーかーくー、残って?」



「えぇ・・・」



私の言葉は聞き入れて貰えず、



教室に残る事になった。



.

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作者名:岩里 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chisaco17/  
作成日時:2015年6月14日 5時

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