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「……せっかくそうやって逃げてきたのに、結局友だち俺だけだけどね？」
『…気にしてるんだから言わないでよ、、、』
照れ隠しでついそうやって思ってもみないことを言えば、すぐ拗ねるAが可愛くて仕方ない。
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「…えーっと、アイスカフェラテと、」
『アイスコーヒーで！』
カフェラテをちょびちょび飲む俺の向かいで、ブラックのアイスコーヒーをスーッと飲む彼女。
「Aは大人だね、」
『そう？翔馬が子どもなだけじゃない？』
「そうなのかなあ、」
『そうだよ、絶対。というか、課題はやくやらなきゃ。』
「あ、そうだった。」
翔馬って1番大事なこと忘れるクセあるよね〜って言いながら、パソコンを開く彼女は、たぶん俺より俺のことわかってると思う。
『翔馬どこまで進んだ？』
「…んー、」
お互い無言で課題を進めていたはずの時間。
いつの間にか俺のパソコンの画面は、課題ではなく、ミュージックビデオに。
『あ、翔馬サボってるでしょ、』
「…バレた？」
『もう〜何見てたの、』
ひょいと取られた俺のパソコン。
画面を見て、彼女はあっ、と声を上げる。
『…これ！新曲じゃん！あれ今日発表だったっけ！？』
「そうだよ〜A忘れてたの？」
『もう早く言ってよ、』
画面に映っているのは、俺もAも大好きなバンドのミュージックビデオ。
今日初解禁の楽曲のものだ。
俺とAが仲良くなれたのには、こういう趣味が同じだっていうのもあったかもしれない。
湧はたぶん、こういう感じの曲は聞かないから。
『もう聞いた！？』
「まだ、」
『じゃあ、一緒に聞こ、』
向かいに座っていた彼女は、当たり前かのように俺の隣に座り直す。
俺のカバンからはみ出ていたイヤホンをサッと抜き取ると、それを俺のパソコンにぶっ刺して、自分の片耳に装着した。
ワイヤレスが主流のこの時代に、音質重視で有線にしといて良かったなってこの瞬間だけはいつも思う。
『はい、翔馬』
「いやこれ俺のイヤホンな、」
そう言いながらも、ニヤニヤが抑えきれない頬を隠しながら、渡された片耳を自分の右耳につける。
『じゃあ、再生しま〜す！』
「はい、」
元気よくAが押した再生ボタン。
流れてきた曲は、このバンドにしては珍しすぎるラブソングだった。
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ほの(プロフ) - なぁちさん» コメントありがとうございます😭💓本当に湧くんに申し訳ない気持ちでいっぱいなので笑、必ず湧くん幸せエンド書きますね( ߹꒳߹ ) (2021年10月18日 23時) (
レス) id: 81704fe7b7 (このIDを非表示/違反報告)
なぁち(プロフ) - 面白かったです ; ; 元木担として心が苦しくなってしまったので次のお話は湧くんハッピーエンドください〜！（笑） (2021年10月18日 2時) (レス) @page19 id: ee9901d79b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほの | 作成日時：2021年1月13日 9時
