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「ねえ、Aの彼氏ってどんな人？」
『え！？』
いつもの様にAが取ってくれた席。
隣に腰掛けて挨拶もそこそこにそんなことを言うものだから、Aはびっくりして声が裏返っている。
仕方ないじゃん、湧は教えてくれないんだもん。
Aに聞くしかないじゃん？
『うーん、一言で言うとうるさい、かな？』
「……へえ。」
そんなのアイツしかいないじゃん。
『急にどうしたの？』
「いや、なんか気になったから。彼氏は彼女が学校でいつも男といんの知ってんのかなあって。色々面倒なことに巻き込まれたくないし…。」
『……そっか、そうだよね。ほんとなんか黙っててごめん。』
巻き込まれたくないなんて、そんなの嘘だけど。
一緒にいるの辞めようって言われたって俺はAに付きまとうけど。
湧がめちゃくちゃ重たいの知ってるから。
少しだけ怖くなったんだよ。
『彼氏には翔馬のことは言ってないや、別に言う必要も無いかなって。』
「いいの？そんなんで。」
『んー、彼ちょっと重たいんだよね…。私の事すごい好きなんだなーって最初は嬉しかったけどこう長く続くとちょっと息苦しい時もあって。』
「ふーん、」
『…幼なじみなんだけどさ、彼のせいで男の子の友達出来たことなくて。だから翔馬が話しかけてくれた時凄く嬉しかったの。翔馬とはずっと友達でいたいから……彼には言わなくていいかなあって。』
俺はずーっと隣を向いてAの顔を見てるのに、Aはずっとノートに視線を下げたままだから目を見ることが出来ない。
だけど彼女の耳が真っ赤なことだけはわかる。
「A、耳真っ赤だよ？」
フーって、Aの耳に息を吹きかけると、
『ひゃっ！？』
って変な声出すからシーっと人差し指を立てる。
「ここ教室だから、」
『翔馬のせいじゃん！』
「ごめんってー、つい可愛くて。」
『……え？』
「ん？なんか変なこと言った？」
『う、ううん！なんでもない！』
可愛いね、ほんとに。
可愛いなんて言葉一つでまた顔真っ赤にしちゃってさ。
これも全部計算だよ、なんて言ったらAは信じないんだろうな。
こうやって少しずつ、その重たい彼氏から離れたくなるように仕向けてやろって。
俺のことを好きになるように、仕向けてやろって。
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ほの(プロフ) - なぁちさん» コメントありがとうございます😭💓本当に湧くんに申し訳ない気持ちでいっぱいなので笑、必ず湧くん幸せエンド書きますね( ߹꒳߹ ) (2021年10月18日 23時) (
レス) id: 81704fe7b7 (このIDを非表示/違反報告)
なぁち(プロフ) - 面白かったです ; ; 元木担として心が苦しくなってしまったので次のお話は湧くんハッピーエンドください〜！（笑） (2021年10月18日 2時) (レス) @page19 id: ee9901d79b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほの | 作成日時：2021年1月13日 9時
