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*
「あのさ、この状況でめちゃくちゃ言いづらいんだけど、」
秀「ひらつ、喋るの久々すぎ、」
「俺、彼女できたからさ。合コンは無理だわ。」
黒「え！？誰、どんな子！？名前何！？」
秀「ちょっと黒ちゃん、湧の前で言うなって、」
死んだような目をした湧と目が合う。
颯「平塚ほんとタイミングわるいね、？」
「だって合コンなんか行けないもん、」
秀「そうだけど、あとで言ってくれたら良かったのに、」
「ごめんごめん、」
黒「で、名前は？いつ紹介してくれるの？」
湧のことなんかお構い無しに食い気味に聞いてくる黒ちゃんに苦笑いしながら答える。
「言わないよ、会わせもしないし、」
黒「えー、ケチ。」
「だってみんなが好きになったら困るじゃん？」
ハッとした表情の湧とまた目が合う。
その事には気づいていないように、また氷で薄くなったカルピスに口をつけた。
.
帰り道、方向の関係で湧と2人で歩く。
いつもなら横に並んで話しながら帰るけど、今日はそんな気分にお互いならないから、湧の1歩前を俺が歩いた。
もう少しで分岐点というところ、
湧「なあ、平塚。」
「ん？」
突然声をかけてきた湧に振り返れば、それ、とリュックにつけた、あのバンドのリストバンドを指さされる。
湧「お前、そんなのつけてたっけ？」
「最近買ったの。ライブ行ったから、」
湧「…そう。」
いつもとは真逆のテンションの湧にこっちがおかしくなりそうだけど、その原因は俺だから心の中で、ごめんねって謝った。
湧「平塚あのさ、」
「なに？」
何かを言いかけて、迷っている表情をした湧は、散々迷ったあげく、やっぱいい、そう言った。
知ってるよ、何を言おうとしたかなんて。
別れ話をしに行ったAのカバンにも、このリストバンドついてたでしょ？
だけど、頭の中で、そんなはずないって、湧はその可能性を消したんだね。
「じゃ、俺こっち行くから、」
湧「ん、」
湧とわかれて数十メートル。
取り出したスマホ。表示した名前は大好きなあの子。
「もしもし、A？」
『んー、どうしたの？』
「今ひま？」
『暇だよー、』
「花火しよ、」
『いいね、また勝負ね、』
親友の彼女は俺の彼女になった。
fin
*
終わり
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ほの(プロフ) - なぁちさん» コメントありがとうございます😭💓本当に湧くんに申し訳ない気持ちでいっぱいなので笑、必ず湧くん幸せエンド書きますね( ߹꒳߹ ) (2021年10月18日 23時) (
レス) id: 81704fe7b7 (このIDを非表示/違反報告)
なぁち(プロフ) - 面白かったです ; ; 元木担として心が苦しくなってしまったので次のお話は湧くんハッピーエンドください〜！（笑） (2021年10月18日 2時) (レス) @page19 id: ee9901d79b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほの | 作成日時：2021年1月13日 9時
