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*
颯太side
ドタバタとみんなで玄関を出れば、家の前にとまる黒いワゴン。
「おい、お前ら早く乗れよ。」
「湧が遅かったんじゃん！！」
後部座席のドアを開けて、バタバタと乗り込む。
運転席には湧。
助手席には平塚。
俺たちは高校生でまだ誰も運転できないから、先輩というには頼りないけど、一応先輩の湧と平塚にお願いしてレンタカーを借りてきてもらった。
「なかなかこのサイズの借りれるとこなくて大変だったんだよー」
助手席のくせにブーブー文句言ってる平塚。
「そういえば、平塚くんが運転じゃないんすか？」
深田が後ろから声を掛ける。
確かに、平塚の方が免許取ったの早かったから、てっきりそっちが運転するものだと…
「湧がどうしても運転したいんだってさー、カッコつけたいらしい。」
「おまっ！それ言うな！」
「わく！危ないから前見て！！」
よそ見した湧に黒ちゃんが焦ったように指示する。
こんな時でもいつも通りのやり取りに、隣の皇輝くんはクスクス笑ってた。
「はーい！じゃあ作戦復習します！！」
「バカ！颯太、声でけーよ」
「ごめんごめん」
運転中の湧には申し訳ないけどやっぱり声のボリュームの調節は苦手だ。
「まず会場に到着したら、俺がAちゃんにどうしても一目会ってお祝いしたいから一瞬裏門に出てきてと連絡する。そしたら、深田と黒ちゃんは裏門にまわる。」
「はい！」
「はい、深田いい返事！黒ちゃんも！」
「…はーい、」
「次、深田と黒ちゃんがAちゃんが出てくるの確認したら、皇輝くんが裏門に向かう。」
「うん、」
「皇輝くんは関係者に顔が割れてるから、できるだけ人目を避けれるように、深田と黒ちゃんがサポートして、Aちゃんが手を取ってくれたら、そのまま一気に車まで走って戻ってきて、そのまま発進ー！！」
「そんな上手くいくか？」
「湧までそんな事言わないの！！俺一生懸命考えたから！！」
確かに俺もこんなざっくりでいいのかなって思ってるけど！！
これ以上はどうにもこうにもなんだもん！！
Aちゃんが出てきてくれるかどうか、皇輝くんの手を取ってくれるかどうかにかかってるんだから！
「…皇輝くん、」
「ん？」
「頑張ってね、連れ去れるかどうかは皇輝くんが口説き落とせるかどうかにかかってるよ」
「わかってるよ、精一杯の言葉で伝えるから。」
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやか - 少年忍者箱推しなのでめっちゃ楽しく読ませてもらいました。これからもがんばってください。応援してます。 (2023年3月22日 22時) (
レス) @page45 id: c044ba1e90 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - 琉依さん» コメントありがとうございます！きまぐれ更新だったのに待っていてくださる方がいたなんて嬉しいです( ߹꒳߹ )もうまもなく完結かと思いますのでぜひ最後までお楽しみください🌟 (2021年9月20日 17時) (レス) id: 81704fe7b7 (このIDを非表示/違反報告)
琉依 - はじめまして！いつも続きを楽しみにしています！また更新していただけてとても嬉しいです。主人公ちゃんが皇輝くんの手を取ってくれるのかとても気になります。続きを楽しみにしています💕✨ (2021年9月19日 23時) (レス) id: dae3c1a76c (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - ?さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉もありがとうございます(；_；)更新する気はバリバリにあります！が、なかなか時間が取れず遅れており申し訳ないです…。現在続きを執筆中ですので今しばらくお待ち頂けると幸いです(ToT) (2021年9月7日 3時) (レス) id: 81704fe7b7 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - ほのさんはじめまして！おすすめにこの作品が出てきたので、軽い気持ちで読み始めたのですが、とても内容が私の好みで読んでいてとてもワクワクしました。このお話を更新する予定は無いのでしょうか？ (2021年9月3日 1時) (レス) id: c09227ab17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほの | 作成日時：2020年12月19日 20時
